スマホの中にある録音データを再生すると子供の声が聞こえてきた。

「変身」と可愛い声で、まるで本当に変身できるかのような大きな声

今となっては超生意気な息子がまだ、とても可愛いくて素直だった頃の声だった。

私も息子同様に仮面ライダーが子供の頃から好きだった。私の時は仮面ライダーＶ３とか仮面ライダーアマゾンを観ていた記憶がある。毎週の仮面ライダーの放送時間が待ち遠しかった。だが、ある程度年齢になると一度仮面ライダーを卒業する時が来る。

そして、全くの仮面ライダーと接点のない空白の時間が出来ていたのだが、子供が観始めるころにまた、仮面ライダーとの付き合いが始まった。

２００７年に始まった仮面ライダー電王は私の中では一番思い出深い。この年は、私が独立した最初の年であり、３月までは普通に会社勤めをしていた。これから今まで以上に頑張れなければという気持ちと、先行きが全く見えない状況でのスタートだったので不安が大部分を占めていた。そんな中で、仮面ライダーの【変身】という言葉にどれほど元気づけられたことだろうか。

仮面ライダー電王の主人公は、ライダー史上最弱の主人公と言われていたが、話が進むごとにどんどん強くなっていく。

【変身】という言葉で、息子は仮面ライダーになり、私は会社員から独立した仕事人へと変身していった。

３月は別れや卒業の季節

４月は新しいスタートの季節

【変身】する人も

【変身】しない人も

新しいシーズンが始まる

４月は【変身】するにはもってこいの季節

さぁ～

まだ知らない自分へ

挑戦する自分へ

【変身】するチャンスの季節が来た