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「TPO」を、身にまとう。

電車の中、スーツを着た、サラリーマン。

駅の改札付近に立つ、念入りにおめかしされた、若い女性。

ランニングウェアに身を包んだ、年齢不詳の男性。


これからどこに向かって、何をするのか、自ずと想像がつく。平日や休日、時間帯、場所によって目的であろうことが変わってくる。それでも、身につけている洋服や小物等で、何となくでも、彼らの行動パターンが読める。

それが、TPOと呼ばれるもの。

「TPO」とは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)という3単語の頭文字を繋げた言葉です。

改めて、復習~

このような歴史があるそうです。

TPOが生まれたのは、日本初のオリンピックである「東京オリンピック」が開催された1964年のこと。国際的催しであるオリンピックが開かれるにあたって、「海外の人々に失礼が無いような服装をしよう」と、あるファッションブランドがTPOという概念を打ち出しました。

『ビジネスでよく聞く「TPOに合わせて」は和製英語だった!意味や使い方を解説』より引用。


和製英語とは、知らなかった!
記念すべきオリンピックが起点とは、感慨深い。ルールや作法を大切にし、礼儀を重んじる日本人らしい、お言葉。


・・・

TPOと言えば、、

今週末、友人の結婚式への参列を予定している。
大切な友人の晴れ舞台。どんなドレスを着るのかな?ふわふわでボリュームがしっかりある、THE ウエディングドレスが似合いそう、、。色は白よりも、イエローやピンクベージュのような、春らしいけれど、どこか夏も連想させるような色味が、あの子にはきっとぴったり。ふふふ。

と、ひたすら脳内で想像を膨らませる。

楽しいのなんの。
遠足前のウキウキ感。


主役は、そりゃ大変。準備を終え、やって来る日をまだかまだかと待ち望んでいる頃だろうか。ダイエットしてるのかな。ごはんしっかり食べてるかな、、。

そんなことを考えて、
また、ふふふとしてしまう。


それはさておき。
ゲスト側も準備がいるわけですよ。うっかりしててはいけない。何着ていこうかしら、美容院を予約しなくちゃ、遠方だから宿泊の用意も、せっかくだから近くに住む友人にも会いたいわ!なんてしてたら、、
ああ!てんてこまい/(^o^)\ひえ~

そうなることを見越して、今回はなるべく早めに準備を終えた。ゆとりを持つ、これに尽きる。



1年ほど前に、参列した友人の結婚式。

何かと気が滅入っている時期だった。せっかくのご招待、獲得した参加権。お断りするなんて、致しません。「むっちゃ楽しみ!」なんて言って、ノリノリで返事しちゃう。

日が迫るにつれて、準備への焦りは膨らむものの、どうにも動けず。ギリギリになって、買い物に出かけ、ドレスと靴を調達。ずんとした気持ちで選んだものだから、似合ってるかすら危うい。

迎えた当日。やっぱり自分に合っていないような気がして、凹んだ。

たくさんいる参列者のひとり。ドレスとの相性は、大した話ではない。けれど、大切な友人の結婚式。目一杯おめかしして、「おめでとう」を言いたい、じゃないか。

できるだけ写真に写りたくない。後で見返した時、余計に凹みそうで。会話もろくに頭に入ってこない。

身だしなみひとつで、こんなにも心が掻き乱される。

たかが、ドレス。されど、ドレス。

こんな気持ちを抱いてしまったこと、ごめんよ友人。



今週末の結婚式。

ドレスや小物類は、一式レンタル。結婚式の機会が減ってきたので、季節や時期にあわせて、好みのものを選ぶことにした。

ドレスにあわせて、靴を新調。いつもなら、普段遣いできそうな無難な色味とデザインを選ぶところだが、今回はちょっとだけ冒険をしてみた。履いてみると、心が頭がテンションが「これがいい!」となったので、従うことにした。


おしゃれは自分のためにするもの。

同時に、”相手への敬意の表れ”でもある。


・・・


TPOを守る。

TPOに従う。

たまには、TPOのせいにして、うんと着飾る日があっても、いいじゃないの。

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