「TPO」を、身にまとう。
電車の中、スーツを着た、サラリーマン。
駅の改札付近に立つ、念入りにおめかしされた、若い女性。
ランニングウェアに身を包んだ、年齢不詳の男性。
これからどこに向かって、何をするのか、自ずと想像がつく。平日や休日、時間帯、場所によって目的であろうことが変わってくる。それでも、身につけている洋服や小物等で、何となくでも、彼らの行動パターンが読める。
それが、TPOと呼ばれるもの。
このような歴史があるそうです。
和製英語とは、知らなかった!
記念すべきオリンピックが起点とは、感慨深い。ルールや作法を大切にし、礼儀を重んじる日本人らしい、お言葉。
・・・
TPOと言えば、、
今週末、友人の結婚式への参列を予定している。
大切な友人の晴れ舞台。どんなドレスを着るのかな?ふわふわでボリュームがしっかりある、THE ウエディングドレスが似合いそう、、。色は白よりも、イエローやピンクベージュのような、春らしいけれど、どこか夏も連想させるような色味が、あの子にはきっとぴったり。ふふふ。
と、ひたすら脳内で想像を膨らませる。
楽しいのなんの。
遠足前のウキウキ感。
主役は、そりゃ大変。準備を終え、やって来る日をまだかまだかと待ち望んでいる頃だろうか。ダイエットしてるのかな。ごはんしっかり食べてるかな、、。
そんなことを考えて、
また、ふふふとしてしまう。
それはさておき。
ゲスト側も準備がいるわけですよ。うっかりしててはいけない。何着ていこうかしら、美容院を予約しなくちゃ、遠方だから宿泊の用意も、せっかくだから近くに住む友人にも会いたいわ!なんてしてたら、、
ああ!てんてこまい/(^o^)\ひえ~
そうなることを見越して、今回はなるべく早めに準備を終えた。ゆとりを持つ、これに尽きる。
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1年ほど前に、参列した友人の結婚式。
何かと気が滅入っている時期だった。せっかくのご招待、獲得した参加権。お断りするなんて、致しません。「むっちゃ楽しみ!」なんて言って、ノリノリで返事しちゃう。
日が迫るにつれて、準備への焦りは膨らむものの、どうにも動けず。ギリギリになって、買い物に出かけ、ドレスと靴を調達。ずんとした気持ちで選んだものだから、似合ってるかすら危うい。
迎えた当日。やっぱり自分に合っていないような気がして、凹んだ。
たくさんいる参列者のひとり。ドレスとの相性は、大した話ではない。けれど、大切な友人の結婚式。目一杯おめかしして、「おめでとう」を言いたい、じゃないか。
できるだけ写真に写りたくない。後で見返した時、余計に凹みそうで。会話もろくに頭に入ってこない。
身だしなみひとつで、こんなにも心が掻き乱される。
たかが、ドレス。されど、ドレス。
こんな気持ちを抱いてしまったこと、ごめんよ友人。
・
今週末の結婚式。
ドレスや小物類は、一式レンタル。結婚式の機会が減ってきたので、季節や時期にあわせて、好みのものを選ぶことにした。
ドレスにあわせて、靴を新調。いつもなら、普段遣いできそうな無難な色味とデザインを選ぶところだが、今回はちょっとだけ冒険をしてみた。履いてみると、心が頭がテンションが「これがいい!」となったので、従うことにした。
おしゃれは自分のためにするもの。
同時に、”相手への敬意の表れ”でもある。
・・・
TPOを守る。
TPOに従う。
たまには、TPOのせいにして、うんと着飾る日があっても、いいじゃないの。
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