見出し画像

買ったのは黄金色の火曜日でした

家にこもることの効用は、とにかくよく本を読むということ。週に3冊くらい読んでいる。傍に猫。沈潜力倍増。
みうらじゅん氏が提唱していた「グレート余生」という言葉が浮かびます。
最近は「やっててくれてありがとう!」の気持ちを込めて「やってる本屋」までテクテク散歩しては本を買う。
一昨日衝動買いしたのがリチャード・ブローティガン著、藤本和子訳『西瓜糖の日々』(河出文庫)。

先週末のオンライン飲み会でビートカルチャーの話が出たことも影響してるかな。加えてこの飲み会メンバー、4時間半も喋ったのにまたすぐグループLINEであれこれ盛り上がるので、「もういっそのこと一緒に住んじゃえば?」と思ったこともあり、コミューンが出てくるこの話を。
ああー好きなエッセンスが詰まってる。読みながら村上春樹、ポール・オースターなんかを思い出しました(解説で柴田元幸氏も引き合いに出してたけど)。小川洋子さんがこの小説を語ってるのも幾度か見かけたな。わかる。

淡々としてる西瓜糖世界。淡白な感情。人生はさらさら流れる。今の自分はさながら西瓜糖世界の住人なのか。「忘れられた世界」に一切のゴタゴタを封じ込められたらよいのかも。
買ってすぐに道端で読み始めたら、「きょうは火曜日。だから、太陽は黄金色だ。」とあり、「今日も火曜日で黄金色の太陽だよー!」となんか嬉しくなった。