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百年前を思うこと=百年後を思うこと

タイトルだけで「読んでみたい」と思う本てあります。これがまさにそうでした。
年を重ねるにつれ、「今日生まれた赤ん坊も百年後にはいないことの方が多い。もちろん自分はいない」ということは心をよぎります。

『百年後、ぼくらはここにいないけど』長江優子/著

ジオラマ作りとか、鉄オタの過去を持つ主人公とか、ちょびっと鉄分高めの設定ながら、渋谷という大都市に生きる地元中学生の青春(しかも地理歴史部というマイナー部活)を味わえます。
渋谷の古地図をどうしても見たくなるし、ブラタモリ的欲求も満たされ、最後には涙がひとすじツーっと。
ベタベタしてなくて、でもそれぞれの葛藤や気づきもあって、読後感よし!

「マイナー文化部モノ」という分野があるかな、というかその分野を発見収集したいという欲求が湧いている今日この頃。
先日読んだ『渦森今日子は宇宙に期待しない』の「宇宙探偵部」といい、こういうゆるゆる部活に惹かれるのは、息子が所属しているとある文化部の影響かも…。

#読書 #YA #渋谷 #文化部