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迷い道くねくね

多くの人が言うように、不惑を過ぎても、惑うことがなくなるわけではない。日々迷ったり揺れ動いたり。

そんな迷える中年も中2もみんなで読もう!と思える児童書を。

『夢はどうしてかなわないの?』大野正人/著(汐文社)

「そんなん大人でも知りたいわ!」と叫びたい。
そして、「夢はかなわないもの」との前提が衝撃的。
かなわないのには様々な理由(悪魔)と遭遇するからだけど、「説教臭かったら承知しないぞ」と戦闘モードで本を開いたおばさんも納得できる内容となっている。
「あー、あの時のあたし…」とか振り返ってしまうけど、何歳の人が読んでも希望が持てる終わり方なのが良いです。

この本は、『幸せな生き方をさがす こころの「え?」ほん』というシリーズの中の一冊で、
『お金があればしあわせなの?』
の方には、夢をかなえる方法が直球で書かれているような気がする。
『火花』の一場面を見ているような、コンビ芸人のマンガになっていてわかりやすい。

また、このシリーズの中での極め付きが

『恋ってなに?』

恋とは何か?を非常に的確に表していて納得。
最後の解説に、「どんなに恋をけいけんしても、恋がじょうずになることは、ないのです」という記述があって、唸る。

「おかあさん、恋ってなに?」と聞かれることはまずないとしても、人生相談には使えるかも、です。

(*冒頭の写真は、「近道じゃね?」と分け入った山道で途中道が無くなり、ドロボウまみれになった下半身の図)

#読書 #児童書