作曲論(他)

と、大仰なタイトルを打ちましたが私自身ちゃんとした音楽教育を受けて来た身ではありませんのでここ数十年で培われ擦り続けてきた持論などを綴りたいと思います。

Twitter仕草が抜けきらないので臆面もなく引用させていただきますが

こちらの記事──
はじめに当該記事に対して異議異論などを唱えるというような意図はございませんのでと前置きますありがとうございます。

私は曲の面白さは7割以上編曲によるものと考え着こなしに例えたりします

主旋律が人、編曲は服装と着こなし

みたいな
引用記事内にて言われる「スケール厳守と王道進行」は極めてフォーマルなスタイルと言えるでしょう
日本においては学校で習う基礎的な事──すなわち長調、ハ長調、ピアノの白い鍵盤のみを使ういわゆるCメジャー(Aマイナーの場合もあるが)なのです
いかにも真面目ッッという装いですが決してというか当然のごとく悪い事ではありません
しかしながらいかんせん「つまらない」というのは理解できるところでもあります──
これが引用記事の主旨でしょうか

そこで── ほんの少しの粋を演出するにはどうするか、、

シャツのボタンをひとつ外してみる
シャツの裾をズボンから出す
ネクタイを外す(ロック!)

多くのポップミュージックなんてこの程度のものだと思います、あとは人柄(旋律や歌詞)で勝負みたいな

ではカッコいい着こなしとはどういうものか、というとよくわかりませんが
とりあえず着崩してみたりする、あとダメージ加工の服を上手く取り入れる、、とか?

音楽で言えばテンション、特にオルタードテンションとか言われるスケール外から持ってくるやつですね
あと転調とか借用和音みたいなの、ちょっとクールと感じるかもしれませんね

ただそれらもだんだんお約束みたいな着こなしが定番化してきて「ファッション雑誌に載ってるコーディネートそのまま」みたいになりがちです
〇〇進行とかが最たる例でしょうか

引用記事ではとにかくまず黒鍵を使え(意訳:スケールに囚われるな)修正はいくらでも効く、という旨ありましたがまったくその通りで盛り過ぎたところは後で削ればいいんです。
ただし、やみくもにやるよりある程度の「やり方」を知っていたほうが成形は早く出来るとも思います

チップチューンとしての着こなし

さて、引用記事へのコメント欄にもありましたが例として挙げられた「つまらないパターン」のほうが好きという意見が──

さもありなん

この辺がチップチューンおよびピクセルアートの難しく面白く奥深いところであります
まずはこちらをご一読ください

エッセイというかもはや論文と思ってるんですけどピクセルアートとはどういうものでどう振る舞うべきかみたい事を考えさせられるモノで私はこれに強く感銘を覚えましたのでチップな御仁には是非にと強くお勧めしたい文で御座います(日本語訳があります)

通常、出力は「可能な限り最小」である代わりに「十分に最小」として出てくれば、それで十分なのである。

演算的ミニマルアートを定義する(あるいは、「8bit」から「8」を引く)

演算的ミニマルアートにおける「還元主義」の一文ですが、解釈は人によって変わるかもしれませんが

制限された環境で限界を目指して「押し拡げる、使い切る、使い熟す」「最適主義」の対面にある思想というかもうイデオロギーなのか、当事者はむしろ無自覚ですらあるかもしれないというところです

要するにこの手のアートにおいて、よりプリミティブでプレーンな物から感じる魅力みたいなものもありますよねと言いたい(そういう旨では無いかもしれないけど)

結論、パンイチでもネクタイと靴下は着用しているほうが良い結果が得られるでしょう

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