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midunoが考えるフィールド・レコーディングに必要なグッズ(2022年7月/更新:2024年5月)

普段は山の中でフィールド・レコーディングを行うことが多いです。こんばんは、みづのです。
さてフィールド・レコーディングで必要な音響機器は調べると比較的よく出てきますが、必要なグッズとなるとあまり出てこないような気がしています。
ここでは私が使ってとても役に立った物(の一部)を紹介していきたいと思います。


【エレベーター三脚】

手でマイクを持っていると段々疲れてきたり、動いてガサゴソとノイズが入ったりしますね。そんな時は三脚にマイクを取り付けてしまえば楽です。重量が1kg以下のものが良いでしょう。
どうしても手で持って録りたいという頑固な方以外にはお勧めします。
取り付けネジが5/8"-11なので変換アダプターが必要です。

【ネジ径変換アダプター】

5/8"-11⇨1/4"-20(カメラ)への変換ネジです。

【ストーンバッグ】

三脚にマイクを取り付けると重心が高くなって風に煽られやすくなります。そんな時は三脚にストーンバッグを取り付けてレコーダーやケーブル等の重りになるものを載せておくと安定度が増します。
レコーダーを直接地面に置きたくない場合にもちょうど良いかと思います。

【カーボン製(照明用)スタンド】

荷物を少しでも荷物を軽くしたい場合はカーボン製の軽量な三脚を使うのも便利です。意外にも耐荷重は6kg。

【クランプ】

マイクの数によっては三脚が足りなくなる事があります。そんな時持っているととても役立ちます。金属製で頑丈な反面、若干重量感もあるのでそんなに数は持っては行けません。

【カメラプレート】

1台の三脚に2本のマイクを取り付ける場合、レコーダー内蔵のマイクも使いたい場合はあると便利です。
AKGマイクネジ(3/8")用の穴が開いていてマイクスタンドにも取り付けられるのが何気に良いです。

【カメラネジアダプター】

カメラネジ(1/4”)をSHUREマイクネジ(5/8")に変換するアダプタです。
無いと多分マイクホルダーが取り付けられません。

【ブームポール】

三脚に取り付けられるポール(通称:竿)です。2mまで伸びるので地面からの音を避けたい時などは有効です。使用時はエレベーター三脚の方が安定度が良いです。
少々重いのと縮めても60cmほどあるのでリュックに収まりづらいのが難点。
もう少し短くてもいいかも。

【ヘッドライト】

実はこれが一番大事かもしれません。早朝や深夜、暗い所でセッティングをする場合両手が使えてとても便利です。個人的には充電式のものが使いやすいです。
ただし街ナカで理由もなくヘッドライトを持ち歩いていて職務質問にあうと面倒なことになるので気をつけましょう。

<参考リンク>

【モバイルバッテリー】

レコーダーの予備バッテリーに、スマホの充電にとあれば何かと便利です。
私はiPhone 13ユーザーなので万が一ケーブルが無くてもワイヤレスで充電可能なタイプを持ち歩いています。

【防水リュック】

一度大雨に降られて機材が水浸しになったことがあってからリュックは防水(耐水・撥水)のものを選ぶようにしています。
このリュックはメインの収納スペースがかなり水に強く水を通さないので洗うとしばらく乾きません。意外と丈夫で良いのですが欲を言えばもうちょっと容量とポケットの数が欲しいです。

こちらも軽くて使いやすいです。撥水性はそこそこ。

【水筒】

パッキン一体型キャップが付いた魔法瓶です。保冷/保温ができるので暑い時期、寒い時期の水分補給に良いです。
気温0℃の山中で飲んだコーヒーは滅茶苦茶美味しかったです。
野鳥収録に持っていく場合はアースカラーに近い色味の物がよいと思います。

【折りたたみ傘】

UL(ウルトラ・ライト)仕様の折り畳み傘です。重さ170gほど。急な雨に備えて持っていると良いかと思います。かなり軽いので長時間片手で持っていても疲れません。
但し耐久性はそこそこ。

【レインウェア】

雨の中での収録が必至な場合は耐水圧・透湿度ともに高いレインウエアをお勧めします。長時間着ていても蒸れず意外と快適です。

【トレッキングポール】

長時間山間部を歩く場合は必ず1本は持っていった方が良いです。平地で使っても歩行の安定度が増しますが、ぬかるんで滑りやすい斜面や山下りの場面で膝の負担を減らしたり岩場での転倒防止に大変役立ちます。

【サングラス】

標高が高い場所では紫外線が強いため目を保護するサングラスがあった方が良いです。私はメガネを掛けているのでクリップで取り付けられるタイプのものを使っています。

【携帯トイレ】

山間部での長時間レコーディングでは近くにトイレが無いと心配なので1つでも持っていると安心です。隠れて用を足せるポンチョ型のものがお勧めです。

【熊撃退スプレー】

ある日森の中、熊さんに出会うこともあるかも知れません。保険で持っていた方が良いでしょう。
熊に遭ったらそんな冷静に考えていられないと思いますが、風上側に向かって噴射すると自分が目潰しを食らうことになるのでよく気をつけてください。
飛行機の機内には持ち込めませんので事前に現地の宅配便営業所に送っておく等の段取りが必要になる場合もあります。

【熊よけ鈴】

突然熊に襲われないためには予め人間の存在を知らせておくのが有効らしいです。そこで大音量でラジオを流したり熊鈴を使ったりする訳ですが、我々フィールド・レコーディストは収録中は気配を消して静かにしているのが原則ですので効果が非常に限定的かと思われます。
ともあれ襲われたくはないので山に入る場合は鳴らしておきましょう。この熊鈴は使っていない時にミュートできるのが便利です。

【レジャーシート】

地面が濡れていたり泥濘んでいることが結構あります。
荷物を広げる時や、ちょっとした休憩時に持っていると便利です。
百均の物でも十分でしょう。

【虫除け】

自分が虫に刺されない為、というよりはマイクの近くで虫が飛ぶ音を防ぐのが目的です。これでマイクの周りに結界を張ると寄ってくる虫が減る感じがあります(上の方から来られると防げませんが)。
以前は蚊取り線香タイプの物を使っていましたが火が必要だったり灰の処分もあったりなのでこちらをオススメします。
何かもっと良い方法があればぜひ教えてください。

【接着剤】

割れた三脚を補修したり破れたリュックを補修したり、1本持っていると緊急時に色々と役に立ちます。色々使った中では接着強度もありオススメです。

【ビニルテープ】

三脚が折れたりした時など、機材の応急処置用として持っています。

【衛星通信端末】

山の中では携帯電話の電波が届かないところが多く、単独行動の場合は常に遭難の危険が伴います。
万が一の場合の通信手段として持っておくと安心です。
使用時には別途サブスクリプションプランの契約が必要となります。

【ココヘリ(山岳遭難対策制度)】

万が一の場合遭難場所を探してもらえるサービスです。
念のため加入しておくことをおすすめします。

(ほか、思い出したら追加予定です。)

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