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病を知るー002ーその①痔瘻


前書き。

mielia.hari 🏥です。
さて、今回は、病を知るシリーズ002..
前回の【寝る病】は大変ご好評を頂きました。

今回のテーマは、日本人の3人に1人が抱える【痔】。
その中でも、とくに恐ろしい!痔瘻ーぢろう!をご紹介します。
『わたしには関係ない』
『え、男性の病でしょ?』
『不潔にしてるからでしょ』
そんな貴方。
明日、お尻に違和感が出るかもしれませんよ🏥

実体験Aさんの話を元に、治療を行った壮絶な1年をご紹介します。
こちらはその①です。
※グロテスクな表現がございます。

痔について、知っていますか?

痔は私達の生活とても深く関わり、それは、他人事ではありません。
年齢、性別、国籍…
それは世界規模であり、立派な病なのです。

  1. 日本の痔の患者数:
    痔は、日本人の多くが一度は経験する一般的な症状です。具体的な数字はありませんが、日本では年間数十万人以上が痔の治療を受けていると推定されています。

  2. 日常生活への関係:
    痔は肛門周囲の静脈が拡張したり炎症を引き起こしたりするため、以下のような日常生活に関係する問題を引き起こす場合があります。


  • 痛みやかゆみがあるため、座ることや歩くことが辛くなることがあります。

  • 便秘や下痢による排便が困難になることがあります。

  • 血便や粘液の排出があることがあります。

  • 痔瘻(しっけつ)と呼ばれる痔の感染や膿がたまる合併症が起こることがあります。

欧米との比較はどうでしょうか。

  • 痔の患者数については具体的な比較データはありませんが、一般的な統計データから以下のような傾向が見られます

  • 欧米諸国でも痔は一般的な疾患であり、多くの人が経験しています。

  • 欧米では痔に対するオーバーザカウンター(OTC)の薬剤や治療法が充実していて、恥ずかしい病ではなく、気軽に治療を受けることができるのです。日本と大きく異なるのは、恥ずかしい病ではない、ことなのかもしれません。

  • 医療制度や治療のスタンダードは国によって異なりますが、欧米では手術による治療がより頻繁に行われる傾向があります。

痔は一般的な症状であり、日本でも多くの人が経験しています。日常生活への関係は個人によって異なりますが、症状の重篤化や合併症のリスクがあるため、早めの適切な治療が重要です。欧米と比較しても、痔の発生率や治療法には相違があるかもしれませんが、一般的な症状としては共通しています。
また、繰り返す事で悪性新生物と言われる癌細胞等や、大腸、また皮膚疾患をも招く恐れがあり、決して放置をしていい病ではないのです。

東洋医学でも、この痔の治療は積極的に行われます。
鍼治療は、東洋医学の一部であり、日本や中国などで古くから行われてきた治療法です。痔に対しては、体の特定の経絡(けいらく)やツボ(特定のポイント)に鍼を刺すことで、症状の改善を目指す方法です。

具体的な鍼治療の手順は、まず専門の鍼灸師が診察を行い、痔の状態や症状を評価します。その後、症状に合わせて適切なツボや経絡を選定し、鍼を刺します。鍼は細い針で、通常は痛みを感じることはほとんどありませんが、個人によって感じ方は異なります。

鍼治療は、痔の症状を緩和するために血流やエネルギーの流れを改善することを目指しています。鍼を刺すことで、筋肉の緊張を緩め、血液やリンパの流れを促進し、炎症を抑える効果が期待されます。また、痛みやかゆみの軽減、排便の改善などの効果も報告されています。

ただし、鍼治療の効果は個人差がありますし、効果が感じられるまでには時間がかかることもあります。また、痔の原因や状態によって適応・禁忌があるため、診断を受けて適切な治療方法を選ぶことが重要です。

最後に、鍼灸治療は医療行為ですので、鍼治療を受ける際には、確かな資格を持つ鍼灸師による施術を受けるようにしましょう。

Aさんの体験。『痔は恥ずかしい』

Aさんと院長が戦った痔瘻戦争。
実体験を基にその恐ろしさを知っていただきたく記載します。

Aさんは29才女性。長年の立ち仕事で、私の鍼灸院には長くから身体のメンテナンスメインで通われていました。
特に、痔の治療や訴えはなく、お腹を壊しやすい下痢タイプの方でした。
ある7月の暑い季節、、aさんからこんな話がでます。

Aさん以下、a..▶︎
院長以下、私▶︎

a『すみません、先生、最近珍しく便秘気味で…いつもは直ぐに下痢になるのに』
私『珍しいですね。すこし脈、お腹を触っていいですか?』

私は直ぐに、西洋医学的な疾患と、東洋医学的な疾患を考えます。
鍼灸師は、こんな場合はまず、西洋医学的な疾患を疑い否定していかなければなりません。
つまり、東洋医学で診るべき患者か、を考えるのです。
鍼灸師は医者ではありませんし、魔法使いでもありません。
確定診断といって、治療における病名を確定できるのは医師だけなのです。
エステサロンや整体、色々な治療場所で『肩凝りからくる偏頭痛ですよ。』等…これは厳密には越権行為です。
偏頭痛は病名があり、筋緊張性頭痛の疑いがありますね、と言うのが正解です。

そのため、私は、西洋医学的な問題や疑いがないかを頭フル回転させます。

お腹に、しこりや張り違和感がないか…むくみは?顔色は?冷や汗は?熱は?血圧は?脈は?
私『最近の食事は水分はどうですか?』
a『いつもとかわらず、自炊です。昨日は肉をたべたかな?水分は水を持ち歩いてます。昼はコーヒーとか…かわらないです、いつもと』
私『出血はありますか?最近いつもの内科で採血はされてますか?ほら定期的な検査の』
a『あ、1週間前から、コロコロした便です。あとはスッキリしない感じ。で下剤を飲んで出す感じ。出血は便をだしたあとに、すこしついてます。採血は最近してないですね。季節の変わり目なのか身体は怠いです』
私『どんな血ですか?便の色は、匂いは?べっとりしてますか?貧血はありますか?』

…などなど細かく質問していきました。
一応、かかりつけ医の先生に採血して頂くようにaさんに伝えました。

1週間後…また来て頂くように伝え、便通の治療を行いました。
a『私先生、お腹調子いいです。採血結果これです。医師にも、問題ないとの事で、ビオスリーと酸化マグミットが出ました。合わせて鍼灸も治療継続で良いとの事です。』
私『それはよかったです。でも便秘と下痢を繰り返すのは良くないですね。立ち仕事でした?』
a『はい。8時間くらい?販売ですからね…』

そんな会話をして、大腸のツボや水分代謝、足の浮腫みやマッサージを行いながら免疫力をあげる鍼治療を追加しました。
お尻に痛みはないとはいえ、一度肛門外科の診察を勧めます。
a『大丈夫です!たまに、あるんですよね!』

と…。


ここで終わるなら、病を知るー002...には選ばれないですね…
長年販売の仕事をされているaさんは、座ることが逆に辛いタイプ。
私、立ってる方が楽なんですよね。
それがよく口癖の方でした。
今まで下痢体質のaさんは、これを機に、便秘がちになり、下痢と便秘を繰り返すようになります。
ラポール=信頼関係の構築…
これはどの先生方や、医師の先生、どんな職種にも言えますが…
鍼灸師である私は、特段、痔は勿論、なにか恥ずかしいという概念はありません。
病という、疾患という枠で見ている為ですし、医学的に考えている為です。
しかしながら、患者様は違います。

痔は【恥ずかしい】のです。
aさんも、恥ずかしいと感じていたのです。
病院の先生にも、恥ずかしいが故に便秘を隠していて、私にも、治った事にしてしまったのです。

痔は、男性がなるもの。。そう思い恥ずかしかった。

aさんは、後日そのようにいっていたのです。



腰部の痛み、同時に腎機能の治療していく風景/鍼治療mielia.hariより

それは突然おこる。膿瘍

9月も半ば…
Aさんは暫く来なくなった。
忙しい時、Aさんはピタリと来なくなり暫くしてかけ込んでくる。昔からそのスタイル。
忙しい時は、忙しいらしく、何かあれば私の鍼灸院の公式LINEより、必ず連絡がある。

特段連絡もない為、気になりつつも日時が過ぎていく。

とある9月半ばの日曜日。
真夜中2時過ぎに、院用LINEが鳴る。

夜中のLINE。Aさんから『やばいの…』

ピコン。

普段は、受付さんも見れる為、私は確認はするが、返信は基本は受付さんが行っています。
しかしながら真夜中。
画面には、Aさんから。

『やばいの…』


飛び起きた私は..PCに繋ぎます。
私は救急でもないため普段は確認しませんが…なんだか気になってしまいます。
確認すると…
aさん『やばいのですが、連絡しました。夜中にすみません。お久しぶりです。昨日から立っていられないくらいにお尻が痛くて、実は、恥ずかしくて先生にも医者にも言えず、薬ものまずで…便秘気味ではありましたが、きにしてなかって…たまにでますし。でも、2、3日前から、お尻の横がブヨブヨしてます。めちゃくちゃ腫れてます。熱もあって37.9まで…明日病院にいきます。』

私はすぐに【肛門周囲膿瘍】を疑いました。
Aさんへあまりに辛いなら自己判断で救急、もしくは夜間の救急ドクターに繋がる行政の番号を案内しました。
横向きなら楽とのことで、横向きで、幹部を冷やすようにアドバイスしました。
ただ、あくまで自己判断でお願いしました。

すぐに翌朝、知り合いの肛門外科の女医の先生に連絡し、紹介状をお渡しし、診ていただくようにお願いしました。

病名は【肛門周囲膿瘍】でした。

皆さんは肛門周囲膿瘍を聞いたことありますか。
痔にもステージ、種類、型があります。

痔の型は、内痔核と外痔核の2つに分類されます。

  1. 内痔核(ないじかく):肛門の内部に存在する痔で、直腸の壁から突出した形状をしています。内痔核は、内臓周囲の筋肉(内括約筋)の血流が低下することによって発生することが多く、直腸の内部で出血や痛みを引き起こすことがあります。

  2. 外痔核(がいじかく):肛門の外部に存在する痔で、腫れや脱肛(肛門が飛び出す)の症状があります。主に直腸の下行結腸から肛門にかけての静脈が脹れることによって発生します。外痔核は内痔核よりも痛みやかゆみを引き起こすことが多いです。

これらの痔の型は、一人の患者の症状によって異なる組み合わせで存在することもあります。

痔のステージは、その進行度合いを示すものです。一般的には以下の4つのステージに分類されます。

  1. ステージ1:痔が拡大せず、通常の位置にありますが、肛門から下がるときに出血や痛みを引き起こすことがあります。

  2. ステージ2:痔が便通のときに脱肛することがありますが、自然に元の位置に戻ることがあります。

  3. ステージ3:痔が脱肛し、手で戻す必要があります。

  4. ステージ4:痔が脱肛し、手による戻しもできません。

これらのステージは、治療方法や予防方法の選択に影響を与えることがあります。

ただ肛門周囲膿瘍はまたちがった痔の疾患となります。

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)は、肛門周囲の組織に感染が起こり、そこに膿がたまった状態を指します。
以下に肛門周囲膿瘍の具体的な症状と経過をわかりやすく説明します。

  1. 痛み:肛門周囲に激しい痛みや圧迫感を感じることがあります。痛みはしばしば排便時や座ったり立ち上がったりするときに激しくなります。

  2. 腫れ:肛門周囲の組織が腫れ上がることがあります。これにより膿瘍部分は触れるようになります。

  3. 発赤:肛門周囲の皮膚や粘膜が赤くなることがあります。これは炎症が進行している兆候です。

  4. 膿の排出:膿がたまった状態であるため、肛門周囲から膿が排出されることがあります。排出される膿は黄色や白色をしており、不快な臭いがあります。

肛門周囲膿瘍は通常、感染が原因で起こります。原因としては肛門の外傷や肛門周囲の皮膚の感染、肛門周囲の組織の塞栓(閉塞)などが挙げられます。
早期に適切な治療を受けることで、症状の改善や合併症の予防が可能です。治療には抗生物質の使用、局所的な治療(湿布や洗浄、処置)、場合によっては手術的な処置が必要となる場合があります。

aさんの場合、周囲膿瘍の4段階目である、膿の排出前まで達していたのです。
aさんは、2か月の間に、状態が改善したことで、お酒や飲み会、飲食で暴飲暴食をしていたのです。
また、仕事や彼氏との喧嘩など、ストレスによる夜間の夜遊びや、睡眠時間を取らず、免疫力も低下していました。
しかしながら大腸の治療やしっかり痔を治療せず、甘く見てしまったのです。

肛門外科の先生にも、便秘気味の時にしっかりお腹の排便の治療をしていれば、肛門外科にくるまでは至らなかったとの事です。


激痛の排膿切開。


既に膿が尻横のありえない所から漏れ出ていたAさん。

Aさんは、腫れ上がった尻を引きずる、歩くことが困難になっていました。
体温は37.9。
タクシーを使うにも座れない。
電車でゆっくり向かいました。

そして病院にやっとの思いで到着して、待合室で立って順番を待ったそうです。

診察室では、横になり、シムス体位をとります。
妊婦さんは聞いたことがあるかもしれません。

シムス体位。お尻が見やすい。

そして、全方向からライトをお尻に向けていきます。
先生が、指で触診を行います。
当然、腫れ上がっているわけですから、激痛も激痛で、思わず飛び上がったくらいだそうです。

医師『いま切りましょう。もうすぐに』

aさんの周囲膿瘍は、膿が拡大していて、ブヨブヨになっていました。
また、既に排膿されていて、お尻に穴があいていました。肛門ではなく、お尻の横の肉から穴が開くって皆さん考えられますか?!

激痛の排膿切開がすぐにスタートします。


そのまま処置室につれていかれ、点滴を開始。
尻まわりだけ穴があいたパンツをはかされます。
そしてしばらくして準備が整います。

局所麻酔で行います。

医師『これで出して、抗生剤でダメでしたら、袋ごと取り出さなければいけませんね。後は再発するか、しないかは個々です。ここまで進行していたら、おそらく、周囲膿瘍からの痔瘻ですね。腫れの段階で来てもらわないとね。かなり膿溜まってるから。』

と言われながら…局所麻酔を打つ。

ギャーーーーーー
いっっったいいいいいいいいい。

全ての人生で味わった事がない局所麻酔の痛さ。
びっくりするぐらい針が太く見えたそうだ。

看護師さんに背中を撫でられ、さすられ抑えられます。
膿の穴に棒を捻じ込みます。
痛みで気絶ギリギリ…麻酔きいてこれなの?それくらいの痛みが尻穴付近に全部集中します。

医師『はい、もうすこしねー。はい、よしでた出た。』

何?膿が出たのかな。。
Aさんは痛すぎてもはや訳がわからかったそうです。
終わったのか、お尻の周りだけ空いたパンツの上からガーゼの塊を押し付けガチガチにテープで固定されていくきます。

しばらく処置台から動けないAさんは、看護師さんに優しく抱えられ、リカバリー室に連れて行かれます。
リカバリー室は、簡易ベッドが置いてあり、具合が悪い患者様を、横にさせる事ができます。
Aさんはしばらく横になりながら…

a『これで痛みから解放される。終わった、、、』

と心から嬉しかったようです。


しかし…
ここからが、はじまりだったのです。


その①..終
その②へ続く


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