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人生会議ってなに?ー医療介護専門職に向けてー

「人生会議」という言葉をご存知でしょうか。

この言葉は、2018年に厚生労働省がアドバンスケアプランニング(ACP)の一般名称を公募し、応募総数1073件の中から選ばれました。

アドバンスケアプランニング(ACP)とは、日本老年医学会の定義では下記になります。

「ACPは将来の医療・ケアについて、本人を人として尊重した意思決定を実現を支援するプロセスである」
日本老年医学会「ACP推進に関する提言」(2019年)

また、2021年介護保険の改正では、アドバンスケアプランニング(ACP)に沿った看取りの対応の推進も記載されました。

看取りに係る加算の算定要件において、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の内容に沿った取り組みを求めることとする。


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ACPに至るまでの歴史


アメリカでは、1960年代には、医師の裁量ですべてが決定されていました。
そこから、患者の家族から運動が始まり、1970年代に事前に意思決定が困難時の指示を文書化することがカリフォルニアで制度がされています。

現在のACPのプロセスの中でも「意思決定困難時の事前の取り組み」は重要で、いわゆる「終活」としてご本人が取り組むケースもあるでしょう。
しかし、それは思った以上に難しいケースが多いそうです。

それは、もし事前指示書を書いた時を心身の状況が変わるなどして意思が変化することが多くあったからです。また、まわりの家族や医療者が『これで本当に良かったのかと苦しむケースも多くあったとのことでした。

そこから、共同意思決定のプロセスであるACPが誕生していったのです。

そこには、専門職のサポートが必要です。

特に下記のサービスは介護保険での看取り対応の推進について該当するサービスになります。(看取り加算の算定要件において取組を求められる)

短期入所療養介護、小規模多機能型居宅介護、居宅支援介護、特定施設入所者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、認知症対応型共同生活介護、介護老人福祉施設、地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院

在宅介護の支援に向けて

ACPは2018年のガイドライン改正で、在宅の分野でも取り組みが追加されています。
これは、ケアにもACPのプロセスを入れていこうとする取り組みだと思っています。

それによって、居宅支援事業所や訪問看護事業所などでは、研修が進み取り組みを始められているでしょう。

しかし、介護においては「多職種」におけるチームケアが基本です。ACPのプロセスは、ご利用者本人の「価値観」や「気がかり」などをキャッチするところから始まります。
そう考えると、上記以外の事業所や施設での取り組みも増えていってもいいのではないかと思います。

「価値観」や「気がかり」などはケアの中では常に拾っている、キャッチしているという方もたくさんいらっしゃるでしょう。

さらに、それを共有するというプロセスやACPの視点を持つことは、ご本人の今後にとても意義があることです。

なので、是非共有してみて欲しいです。

また、この内容は『超入門』であり、ACPの取り組みに関してはほんの入り口です。

ケアプラン作成などの相談業務の中で具体的にどのようにしていったらいいの?
と思われた方は、下記の書籍や研修の参加をおすすめ致します。

他にも、、、

もっとACPについて考えてみたい方は「もしバナゲーム」というカードを使用したワークもおすすめです。具体的に話をしてみたい方やご自身のことを考えてみたいという方にもいいかもしれません。複数人でも一人でも使用も可能です。

「もしバナゲーム」HP

自分ごととしてもっと考えてみたいという方におすすめなのは、
「いっぺん死んでみる~今を生きるためのワークショップ~」です。
エデンの森さんのHPよりご確認下さい。


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