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オーストラリアで家を借りる上で

是非知っておいて欲しいことがある。


ルーティンインスペクションだ。

YouTubeで人気のナイトルーティンではない。

ルーティンファッ○ンインスペクションだ。

私はこの行事がFワードを含みたいくらい大嫌いだ。


ルーティンインスペクションとは

不動産屋さんがテナント(私たち借りてる住民)の家にずかずか(土足で)あがりこんでここが汚いやらこれを置くなやら色々ケチつけて部屋が綺麗に使われているかマリファナ栽培してないかドラッグや違法な物がないか写真を撮ってオーナーに提出するという日本じゃプライベートの侵害やら個人情報やら飛び交いそうなレベルの事を

半年に1回くらいで行われる。

私は家を借りる為には仕方ないし半年に1回の大掃除だと思ってやっている。

そして前回のインスペクションでは満点satisfaction 評価を得たくらい毎回掃除には力を入れている。

日本人なめんなよ精神と次の更新たのんます精神で本気の掃除を心がけている。

しかし、先日のルーティンインスペクションで1点減点を食らったのだ。

なんとシャワールームの壁と床タイルの間に黒カビがあるとの事。

シャワー掃除は私が買って出ただけにプライドがかなり傷ついた。たしかに20センチほどゴムパッキンの所に黒カビがブツブツ出ていた。擦っても落ちなかった。他の所はピカピカだしまあ良いかなと思った自分の甘さを恨んだ。

後日、不動産屋さんからメールが来た

先日のインスペクションで伝えた黒カビの件で、家のオーナーが今後の家のダメージに影響が出ないかととても心配されてますので掃除したシャワールームの写真をまた撮って至急送ってください。


え。また掃除するの?てか黒カビ取れないし。え?追い出される?業者呼ばれてお金徴収されるの?え?

となった私は急いでスーパーへ行きカビキラーを買ってきた。付けるが黒カビ。しかもゴムパッキンにしっかり根を這っている。こやつはしつこそうだと放置。

カビキラー噴射後2時間置いたがまったく微動だにせず黒カビはそこに佇んでいた。しっかり根をはり、自分の存在感をアピールしてくる。大黒柱か。黒カビだけに。


もう負けを認めるしかないのかと泣き言をインスタのストーリーで呟いていた時、この街1番のカリスマ美容師からコメントが来た

”ブリーチ浸け置きが効く”

さらに地元佐賀県でイチニを争うお掃除の達人からもコメントが来た。

“ハイターに浸したキッチンペーパーを貼り付けて様子見てみんしゃい!”

そしてなんとイプスウィッチの哲学者からもコメントが来た。

“漂白剤でいける”

なんて事だ。今度はスーパーにブリーチ2.5Lを買いに行った。各業界のプロフェッショナルからの指示どおり

キッチンペーパーをブリーチでびちょびちょにして貼り付けた、上からラップも貼り付けて黒カビがブリーチ以外吸えない状況にしてやった。どや顔をつづけてたお前もここまでだ。さらば大黒柱。君の家族は私が面倒を見る。思い残す事など無いだろう。

人生を全うした黒カビに、そう別れをつげて。

私は仕事にでかけた。




mie 

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