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なんにも見えないmieru(みえる)です。あみぐるみを作ったり、文字を書いたり、絵を描…

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なんにも見えないmieru(みえる)です。あみぐるみを作ったり、文字を書いたり、絵を描いたりしています。花鳴家-かなりや-というグループで好きなことをしています。

最近の記事

接客業って難しい、けど、楽しい。けど辛い。

もう無くなってしまったけど、以前働いていた店でのお客様のおはなし。 そのお客様は、痩せていて背が高く、ボロボロのスーツを着たおじさんだった。白いシャツは薄汚れて色が変わっていて、ジャケットは謎のシミだらけ。髪もボサボサで、手に持っていたくしゃくしゃの汚れた紙袋をカバンの代わりしているようだった。 「1名、よろしいですか?」 物腰の柔らかい人だったが、このまま入店させていいものか私は迷った。なぜなら、おじさんはすごく臭かった。我慢できないほどに。今住んでいる家の近くにホー

    • 一人芝居「止まない雨の家」がとても良かったレビュー

      止まない雨の家を観劇してきました。 雨の日にたまたま通りがかった小劇場で、運営のお姉さんに声をかけられての観劇でした。ほんとは観る予定はなかったんですが、その日は雨が降っていてチケットもたくさん余っているし雨の日割りでチケットも安いとのことでお姉さんにごり押しされる形での観劇となりましたが、本当に観れてよかった。 ネタバレありのため、観劇予定の方はブラウザバックお願いします。 こんなとこに劇場あったっけ?というようなほんとに小さな劇場でした。チラシを受け取って中に入ると、客

      • 永遠はないけど、それに近いものはあるかもしれない。

        2022年5月14日の夜、普段は鳴らない私のスマホに珍しく着信があった。「どしたー?」 私はジップロックにバナナと砂糖と牛乳を入れてひたすらに潰している最中だった。電話は母からだ。 「あのね」 いつになく沈んだ声で話し始める母、電話口の後ろでギャン泣きしている妹の声。なにがあったのか、なんとなく察した。 「おばあちゃん、今、いったよ。」 大正13年生まれの97歳。私が生まれた時からすでにおばあちゃんはおばあちゃんだった。小さい頃から一緒にいて、いつも孫たちを気にかけて

        • 痴漢、ダメ。絶対。絶対だ。

          これは遠い昔の実際にあったお話……。 東急池〇線の終電に乗っていたのは、田舎から出てきたばかりの19歳女子大生。大学は夏休みだったため部活動をした後、劇場のチケットもぎりのバイトをして家に帰っているところでした。 電車内は終点に近づくにつれ空いてきて同じ車両には10数人しか乗っていない状態で、私は椅子に座って目を瞑っていました。異常が起こったのは電車に乗って少したってから。 座っている私の膝になにか固いものがガンガン当たってくるのに気づきました。車内はガラガラなのにおかしい

        接客業って難しい、けど、楽しい。けど辛い。

        • 一人芝居「止まない雨の家」がとても良かったレビュー

        • 永遠はないけど、それに近いものはあるかもしれない。

        • 痴漢、ダメ。絶対。絶対だ。

          オンラインリアル脱出ゲーム『HOTEL ブルーローズの99の部屋』ネタバレありのプレイ感想

          ネタバレ考察投稿が解禁されましたので、プレイ済みの人と交流したい気持ちがあり、記事を投稿いたします。 ネタバレを含む感想です。もはやネタバレしかありません。とっても面白いゲームなので、未プレイの方は実際にプレイして体験してほしいです。初見プレイの感動を奪いたくないので、未プレイの方は本気の本気でブラウザバック推奨です。よろしくお願いいたします。 ・ ・ ・ ・ ・ HOTELブルーローズの不可解な噂に魅入られた皆さん、こんにちわ。 謎解きが終わって数時間、私の

          オンラインリアル脱出ゲーム『HOTEL ブルーローズの99の部屋』ネタバレありのプレイ感想

          あなたの長所はなんですか?

          この質問、すごく苦手です。 遡れば、小学生の道徳の授業から始まり、大きくなってからはアルバイトの採用面接とか 小さい頃の私はこの質問がとても苦手でした。 自分の短所なら言い続けられる。けど、長所となると悩んでしまう。 肌も汚いし、目つきが悪い。造形が汚い。頭が良くないのに考えすぎて、卑屈になりすぐ泣く。注意された事を忘れて同じミスをする。感情的になりやすく、自分でイライラを制御できない。メンタルも不安定。頑固で思い込みが激しく、自分の意見を曲げない。何か不都合があると周囲

          あなたの長所はなんですか?

          自分の居場所は自分で取り戻せ

          2011.3.11 14時46分 生活の全てが変わりました。 もしも叶うなら、そう願って口に出さずに消えていった願いがたくさんあります。 時間を巻き戻したいと何度思ったか。 自分の行動を何度悔やんだか。 育った故郷を失い、家を失い、自分の部屋を失ってから、私は自分の居場所を見失っていたのだと思います。 仮設住宅も借り上げ住宅も、本当の自分の家じゃない気がしていました。 いつか帰りたい、そう思っていたもとの家も取り壊しになり、いよいよどこが自分の帰る場所なのか分からなくな

          自分の居場所は自分で取り戻せ

          I pray

          重い。辛い。疲れた。 肩に食い込む荷物の重さに心が折れそうになる。 「ふぅ...。」 道に腰をおろし一息ついて、背負ってきた荷物を見つめる。 自分の背丈よりも大きくずっしりと重たい荷物だ。 いつからこの荷物を持ち続けているのだろうか、中身はなんだったろうか、思い出せない。 しかし、置いてはいけない荷物なのだ。私が持ち続けなければならない、私の荷物なのだ。 それだけははっきりと分かっている。 私が余りにも辛そうに見えるのだろう。持つのを手伝おうとしてくれた人もいたが、上

          ここは私のディストピア。

          この星で1番見晴らしの良い場所は、私の椅子があるこの丘だ。小さなこの星の隅々まで見渡せる。 少し離れた所には、誰も座ることのない椅子がポツリポツリと間隔をあけて置いてある。椅子の数は全部で8脚。 私はこの星で、とうとう1人になってしまった。 ・ 「ほら、ぼーっとしてないで!」 最年長の元気な女性が私の肩をどんっ!と叩いた。 「この星を発展させるためにみんなで積極的にアイデアを出し合おう!」 花や木をたくさん植えて、緑豊かな星にしよう。 観光地を作って人をいっぱい

          ここは私のディストピア。

          朝顔の観察日記

          絶望だ。この世の終わりだ。 もうなにもかも上手くいかない気がする。 隣では担任のしおり先生が、少し困った顔で私の朝顔の鉢を見つめている。 「誰の朝顔が一番最初に咲くかな~?」 しおり先生がみんなにそう言った時、正直私には自信があった。 先生に言われた通り肥料を混ぜ、土を入れ、種を植えた。 毎朝の水やりも忘れずに行った。 それなのに。 クラスの子たちの朝顔がどんどん綺麗な花を咲かせていく中、私の朝顔はまだ蕾すらついていなかった。 なにかやり方を間違ったのか?

          朝顔の観察日記

          夏はコーラを飲みたくなる。

          ”おーい。” さっきまでコーラを飲んでいたコップの中から、小さな声が聞こえる。 ”少し話しがしたいんだ、僕がとけてなくなるまでの少しだけ。” コップの中の氷が私に話しかけているようだった。 夢でも見ているのかと何も言えずに氷を見つめていると、その様子を「イエス」と受けとったのか、小さな氷は一人で話し始めた。 ”今思えばいい人生だったと思うんだ。喫茶店のおしゃれなコーヒーの氷になりたかった、なんて文句を言ったこともあったけど。 やってるうちは気づかないもんなのさ、そ

          夏はコーラを飲みたくなる。

          牛と野鳥と馬とキラキラな休日

          僕は鳥が好きです。 小学生の頃に飼っていたセキセイインコの影響で、大人になった今でも鳥が大好きです。 凛々しい目つきとか可愛い正面のお顔とか...頭が良いのでおしゃべりする子もいますよね。 鳥の魅力は一言では語りつくせません。 そんな僕がこないだのお休みでめちゃくちゃ楽しい野鳥遊びをしてしまったので、写真の整理もかねてnoteにまとめておきます。 そうだ、野鳥でBINGOをしよう起床、13時。 特に予定もない休日です。 焼肉ライクで腹ごしらえをして、このまま家に

          牛と野鳥と馬とキラキラな休日

          やってみたかったこと

          自由になって、やりたいことってやっていいんだって分かった。 だからやれる範囲でやりたいことをする。 やりたいことメモ。 ・可愛い水着を着てみたい ・着物を着て初詣してみたい、そもそも初詣したことない ・浴衣着て夏祭りか、浅草に遊びに行きたい ・ポケモンのマンホール全部写真に撮りたい ・競馬場に行きたい ・乗馬してみたい ・体調悪い時は仕事を休みたい これからもっと増やしていくぞ。

          やってみたかったこと

          深夜2時、腹が減る。

          お腹の空き具合ってよく分からなくないですか? お腹空いてるのか空いてないのか、いっつもよく分かりません。 だいたいの場合はちょっと気持ち悪くなって、それで気がつきます。 あ、腹減ってるんだなぁ〜って。 それで今なんですけど、ちょっと気持ち悪いんです。 たぶん腹が減ってる。 深夜2時です。 ストックのうどんを食べることにしました。 が、今日はちょっと豪華にします。 なか卯で牛皿と生卵を買ってきました。 こんな時間でも開いてるなか卯、僕らの希望の星。 見て見

          深夜2時、腹が減る。

          うるせぇ、暗闇だったら蛍光色が最強だろうが。

          教育者を目指していた時期がある。 指導案を考えて板書練習をして手作りの配布物を作って。 生徒たちの反応もある程度予測して、授業を組み立てていく。 そうしている時、いつも自分の学生時代のことを思い出していた。 自分は、なんてゆうか、どうしようもなく空気が読めない時がある生徒だったと思う。 みんなとズレた行動をしてしまったり、みんながわかっている前提の知識がなかったり、クラスメイトの名前が覚えられなかったり。 小・中学生の頃は天然キャラという感じで、たまに変なことを言

          うるせぇ、暗闇だったら蛍光色が最強だろうが。

          風の加護が欲しかった

          僕の注文がちゃんと店員さんに伝わらないので、記録を残す。 店員さんにちゃんと注文を注文通りに渡してもらえるまでの軌跡である。 僕自身に何らかの原因があるのでは?と考えているため、お店を批判するつもりはない。 なので、店名などは伏せる。 雰囲気で察してくれ。 念のため同じ地域で生活している友人や同僚に、僕と同じ境遇の人がいないか確認したが 『ない。』 とのことだったので、地域性は関係がなさそうだった。 注文をミスられる加護がついているのかもしれない。 以下、こ

          風の加護が欲しかった