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今年は若手も熱かった!第16回福生ブルースフェスティバル

皆さん折りたたみチェアやピクニックシート持参での参加

11月5日、日曜日。電車を乗り継ぎ、2006年に開催されて以来、今年で16回目となる「福生ブルースフェスティバル」へ。日比谷野音でのブルース・カーニバルが終わってしまった今、東京エリアではブルースを冠にした唯一の野外フェスだ。

今年はとにかく暑い! 11月とは思えぬ太陽が照りつけるフェス日和である。

Tokyo Bluesの銘柄でおなじみ石川酒造さんからビールや日本酒。唐揚げなどのフードもあります。今年はワインも!
石川酒造の代表でハーモニカプレイヤーでもある石川太郎さんの名前を冠した赤・白のワイン。ラベルにハーモニカが!

福生と聞いて基地関係かと想像する人もいるかもしれないが、会場は八高線・東福生駅前、スーパーマルフジの駐車場。ドラマーのチッコソウマさん(DORA PARA MUSIC)や、地ビールTOKYO BLUESでおなじみの石川酒造はじめ、有志による実行委員会によって運営されているチャリティ・イベントだ。
収益の一部は毎年「NPO法人 海外に子ども用車椅子を送る会」等へ寄付されている。今年は会場の募金だけで9万円が集まったとのこと。これで6台を送ることができる計算になるそうだ。

「NPO法人 海外に子ども用車椅子を送る会」
日本で肢体不自由児が使う車椅子は成長とともに乗り換えられ早ければ2〜3年で廃棄処分されています。これらを洗浄、整備、梱包をして、開発途上国の障がい児童に無償で贈る活動をしている会です。

福生ブルースフェス公式サイトより
左から石川太郎さん(石川酒造)、NPO法人 海外に子ども用車椅子を送る会 会長 森田 祐和さん、実行委員長のチッコソウマさん

お客さんがキャンプ用の椅子やピクニックシートを拡げてそれぞれにくつろぐ。自由な雰囲気が、コンサートの空気をつくっていく。

今年は名古屋から若手の参加もあり、20代~70代までゆったりした中にもカラフルなフェスになった。実行委員長のチッコソウマさんがドラマーだから、というわけでもないだろうが、リズム隊が鉄壁なユニットが多いのも楽しめる理由かもしれない。

The Sound Checkers
後藤輝夫(ts) 表 雅之(as) 小安田憲司(g,vo) 大西 真(b) Winter Spencer(per) 山崎よしき(dr) マリオ中島(g)

山崎よしきさんはローラーコースター1stのTシャツ姿

それにしても、このフェス、朝が早い! 開演は10:30なのだ。にもかかわらず続々とお客さんが集まってくる。
しょっぱなからベテランによる「The Sound Checkers」ときたら見逃すわけにはいかない。
今回は特に体調を崩した後、リハビリを続けてきたドラマー山崎よしきさんの復帰がうれしい。
ご本人にはまだまだという歯がゆさもあるかもしれないが、心地よいシャッフルのリズムが心地よかった。

●SSS
鈴木けんじ(g,vo) 遠藤元晴(g) 田中良樹(b) 青柳明彦(dr)

キャッチコピーは「青梅最強のブルースバンド」!
バンドで活動できるのはすばらしい

●チャビー&ブルース・ドライブ From名古屋
チャビー(g,vo) 伊藤コウヘイ(g,vo) 濱崎淳史(hca,vo)
安藤有志(b) 南川宏夢(dr)

すっかりレギュラーになった名古屋のチャビーさん。今年は若手と共に登場。この面々がごきげん!で、ライターのBさんが思わず私のところに「あの子たち知ってる?」駆け寄ったほどでした。
とりわけリズム隊の大きなノリが印象的。若いビートはやっぱりぴちぴち力が漲っている。「こういうの聞くとまたブルースバンドやりたくなるね」とBさん。

●ALRIGHT
マリオ中島(g,vo) 江口弘史(b) チッコソウマ(dr) 
後藤輝夫(ts) 表 雅之(as) Winter Spencer(per)

マリオ中島さんの日本語で歌うブルースが楽しい。特に「ザッツ・オール・ライト」日本語版がすきです。
江口さんもリラックスした表情
MCに会場のあれこれに、そして演奏に大変な中も笑顔とユーモアを忘れない実行委員長チッコさん

●森園勝敏SpecialSession 
森園勝敏(g,vo) 関 雅樹(g) 大西 真(b) 松本照夫(dr)
石井為人(key)

1曲目が四人囃子の「レディ・バイオレッタ」で思わずジャンプしてしまった。森園さんは金子マリ Present 5th Element Willの最新アルバムに入っていた「ジッポのライター」も歌う。

●200miles
ミッキー扇(hca,vo)From宮城 小野アイカ(g,vo) 
江口弘史(b) チッコソウマ(dr)

宮城・福島界隈ではブルース・クルーザーで活動するミッキーこと扇美喜男さん。ヴォーカルで惹きつける
小野アイカさん。ソロもさることながら、ギターの艶やかなトーンに唸った
歌でも存在感十分のアイカさん 11月に中国公演を控える
200milesとしてツアーしてきた直後だけに(チッコさん除く)メンバーからあふれる信頼感も最高のブルースに

●LITTLE WATERS
KOTEZ(hca,vo) 小安田憲司(g,vo)
江口弘史(wb) チッコソウマ(dr)

その名のとおりマディ・ウォーターズ、リトル・ウォルターのナンバーを中心に構成
マイペースながら、いったん歌い出し弾き出すと、とらえて離さない。小安田さんのシカゴ・ブルース・ナンバー
このバンドではダンディな雰囲気のチッコさん
サブ進行にも活躍KOTEZさんを特別サイズで

●Nacomi & The Blues Temple From大阪
Nacomi Tanaka(g,vo) Pierre落合(g) 三浦ナツコ(hca,vo)
森田恭一(b) 高野秀樹(dr)

すっかりレギュラーになった。ピエールさんの顔芸をまじえたギターも変わらず熱い!
先週はN.O.フレイヴァーのThe Nacometers。
ブレイクダウン時代から変わらない特別ゲストのもっちゃんこと森田恭一さん。ピエールさんとは同い年。
各所で大活躍のNatsukoさん。ファンキーなヴォーカルでも魅せる。

●加納秀人&THE SOUL
加納秀人(g,vo) 大西 真(b) チッコソウマ(dr)  Winter Spencer(per) ゲストMyrahKay(vo)

外道が50周年を迎え、気合い十分の加納さんも本フェスではおなじみ。この世代はブルースを通らなかった人はいないのかもしれません
MyrahKayさんはオーラで圧倒

●はもにかDOJO
KOTEZ(hca,vo) 千賀太郎(hca,vo) 小出 斉(g,vo)
大西 真(b) 松本照夫(dr)

トリは「はもにかDOJO」、妹尾隆一郎さんの遺志を継ぎ、強力なリズム隊にKOTEZ、千賀太郎両名にゲストを加える形でコロナ禍も月1回ライブを続けてきた
“元天才少年”と自虐するが、今もパワーはもちろんセンス抜群。歌でも聞かせる
今や“バンド”としての息もぴったりだ
思わず踊り出した人たちのアピールに応える小出斉さん
最後は今日出演したハーモニカ・プレイヤーを呼び込み、「DOJOのテーマ」を。この曲は妹尾隆一郎が作ったもので、毎回ライブの始めにゲストを交え演奏する。なおセノオさんは2017年、亡くなる直前に出演している。
日没前に残ったメンバーで記念写真。また来年!

◆主催:DORA PARA MUSIC
福生ブルースフェスティバル実行委員会
◆後援:福生市
◆協力:石川酒造株式会社

オフィシャルカメラマンによる写真もたくさんアップされています
https://www.facebook.com/FussaBluesFestival/

※※できるだけチェックしましたがメンバーの名前は最初の発表に準じます


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