見出し画像

現実を侵食する天気の子

僕たちは、世界の形を決定的に変えてしまった。

※これは天気の子を見てあたまのおかしくなったアカウントによる与太話です。当然ながらネタバレまみれなのでまだ見ていないひとはさっさと見てきましょう。

幻覚をキメたインターネット・オタクたちが騒ぎ、

観測している中で最も精度の高い幻覚をキメている人の記事がバズり、

おこぼれ的に僕のやつもこの一週間で最も読まれた記事だとか通知がきたり、

どうやら普段から胡乱なことを言っているような界隈の外にまで幻覚について知られることとなったようだ。
みんな[誰?]が視えてしまったものについて思い思い語った結果がこれだよ。

天気の子が上映されてから2回目の週末、僕は池袋のグランドシネマサンシャインのクソデカIMAXスクリーンで2度目の鑑賞をキメた。
内容については初回で気づかなかった部分の気づきやら幻覚の精度が上がってほぼ全編涙を流す恥ずかしいやつになっていた程度なのだが、事件は映画館が明るくなったときに起きた。
「エロゲだった……」
耳を疑った。
「移植版がPS2で出てたわこれ」
まて。
「選択肢視えた」
オーケーわかった。

僕たちのせいだな?
幻覚キメてあることないことのたまった僕たちがこんな「天気の子はエロゲっぽい映画」という認識の世界に変えてしまったんだな?
なんでこんな無駄に本編とシンクロ度高い体験をしなくちゃならんのだ。泣くぞ。
映画館を出たら陽菜さんがPKサンダーαをこころみた現場が目の前だった。泣いた。


そんなことよりこの現実世界に天気の子が侵食してきている話だ。
上のはただの2回目鑑賞の感想なので本題とはほぼ関係ない。
ここから下は映画と現実を混同しているあたまおかしいやつの妄言が延々と続いてだいぶ気持ち悪いから気をつけよう。


雨と晴れ

はじまりは雨だった。
例年より遅い梅雨の時期に天気の子は上映を開始した。
公開から数日、東京は散発的に雨が降る不安定な空模様だったと思うが、これが
「映画館に入るときには雨が降っていたのに出たらあがっていた」とか、
あるいは逆だったり、とにかく見た後の感情にブーストをかけるようなある意味理想的な天気だった。

が、7月24日、たしか朝はそれなりの雨だった気がするが、昼は思いっきり晴れた。そしてその翌日も。
陽菜さんと引き換えに晴れたんだ。それなのにみんなそれを知らないで、知ろうともしないで喜んで……!
あまりに映画に影響されすぎな言葉が脳内に響く。
梅雨明けの晴れをここまで苛立たしく感じたのは生まれて初めてだったと思う。

台風

いかにも梅雨明けという感じの真っ青な空が戻ってきてしまったとき、新しいニュースがやってきた。
台風発生だ。

ナーリー(百合)と名付けられたそれは、週末に関東あたりに直撃するという。
つかの間の晴れの後にやってくる雨。そういうことなのか?
映画と現実を混同した感情がわきあがる。

だいぶ不謹慎な妄言を吐きつつ、最初にも書いた通り僕自身も2度目の天気の子鑑賞のため夜を越した。

晴れた。陽菜さん……

ボーイミーツガールのほうが百合より強いから仕方ないなどと、世間一般から袋叩きにあうようなことを思いつつ、もうひとつの可能性を思い出した。
むしろなぜ最初にそれを思い出さなかったのかが不思議なくらいだ。

花火大会。
そう、隅田川花火大会だ。

台風直撃で開催が危ぶまれている中、花火大会の運営がやることはなんだ。
決まっている。
otenki-girl.jpに依頼したに決まっているじゃないか。

映画で神宮外苑花火大会を晴れにしたように、現実で隅田川花火大会を晴れにしたんだ。
あの少年たちはそこにいる。僕には視える。視えてしまった。

百合台風も消滅し、梅雨明け宣言がニュースで流れたが、なにやら来週あたりから台風ラッシュがやってくるという。

帆高、お前、やったのか?

通勤

みなさんは覚えているだろうか?
たしか先月あたり、いつもトンチキなことをやっている我らが都知事の言い出したことを。
そう、船通勤だ。
ちょうど7/24〜8/2の間、日本橋-勝どき間を40分ほどで結ぶ船による通勤の社会実験をしている。

これは実質天気の子における2024年の日常では??????

なので乗ってきた。

実は先週こっそりと今朝の船の予約をしていたのである。
日本橋駅のすぐ近くにある船着場の受付で予約番号を見せるとアンケートページに飛ぶQRコードつきの乗船券を受け取り、船がきたら乗るかんじである。(社会実験なので無料)(ありがとう都知事)(でもこれじゃ輸送力絶望的に足りないと思う)

めっちゃ晴れてるし、水没もしていないけれど、東京のど真ん中を船で通勤している。
僕はいま、完全にあの世界の住人になった。

レインボーブリッジも健在。(当たり前だ)
あれ沈めてさらにその上をフェリーが航行できるほどとなると70メートルくらい水位上昇しないときついと思うんですけど。
お台場周辺が埋め立てた土台ごと全部沈下すればいいのか……?

2024年の景色と違うのは当然ではあるけれど、それでもこうビルとビルの間を船で行くのは天気の子を見たあとだとなんかこう、くるものがある。

勝手に感傷に浸りつつ、約40分で勝どきの船着場に到着する。
思ったより風が吹いていて快適だったけれど、やはり時間がかかりすぎるし定員も少ない小型船で通勤は厳しいとおもう。

東京は川が多いといっても水門で水位調整しないといけないようなところも多く、色々な場所へ行く手段としてはやはり弱い。
やはり東京をまるごと沈めて中型以上の船を大量に航行させることのできる環境が必要だ。

しかしまあ、ほんと奇跡的なタイミングで天気の子を感じられるイベント(?)に参加できたのは本当によかった。ありがとう都知事。通勤の問題は何も解決しないような気がするが本当にありがとう。


そんなこんなで立て続けに現実が天気の子に侵食されていくさまを見せつけられて感情の起伏がおそろしく激しいここ最近なのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?