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Mamiya RB67用レリーズの修理

最近色々と手を入れている、Mamiya RB67でミラーアップ撮影の際に使う、レリーズケーブルを格安で購入してみました。
…が、ちょっと動作がおかしいと言うか、
「これってこの動きで良いの?」
と思えるような状態でしたので、バラして中身を確認してみました。

このレリーズケーブル、本来の動作としては
・レリーズボタンを半押しでミラー側のシャフトが出る
・全押しにしたらシャッター用のシャフトが出る
という動作になるはずですが、到着した当時の状態では
・レリーズボタンを押したら、同時に両方のシャフトが出てくる
・半押し時のクリック感というか、「ここが半押し」というのが全く手応えとして解らない
という状況でした。

中身がどうなってるのかも不明で、バラして修理した事例などもググって見ましたが、情報がなかなか有りません。
ということで、手探りにはなりますが、修理してみました。

とりあえず全バラし。
中身はこんな感じで、左から
A:レリーズケーブル側のパーツ。シャッター用、ミラー用の先端から出るシャフトに連結されているシャフトが出ており、確かスプリング付きがミラー用
B:レリーズボタンの先端部分
C:レリーズボタンを取り付けるシャフトで、パイプ状に中空になっています
D:謎のスプリング
E:多分Cの中に入れるであろう真鍮製のシャフト
F:グリップ。A~Eが全部この中に入ります
といった具合。

ちなみにバラした際は、スプリングなどのパーツがグリップの中からバラバラと出て来ました。
なので、最初どのように収まっていたのかわからない状態です。

ここから数十分、色々と試してみたんですが、無事正解にたどり着きましたので、正解の状況をご紹介します。

まずB、C、Dのパーツですが、まずこんな具合で中空のシャフトに真鍮製のシャフトを差し込んでから、

上からスプリングを押し込んで、

グリップの下からシャフトを上に通して、スプリングを押し込むように、ネジで固定します。

グリップ内部を下から見ると、こんな具合で真鍮製のシャフト(パイプ?)が下に突き出てますので、この中にスプリングが付いたシャフトを差し込むような感じで入れてやります。

グリップ内部の位置関係はこんな感じになります。
あとは、固定用のネジを元通りにはめて固定して完了です。

構造としては、まずレリーズボタンを押し込むと、シャフト内のスプリングの作用で先にミラー側のシャフト(上の写真で言うと、上側に来ているスプリング付きシャフト)が先に押し込まれます。
続いてさらに押し込むことで、スプリングが付いていないシャフトをプレートが押し込んで、シャッター側のレリーズ用シャフトが押し出される、といった仕組みになっているようです。

備忘録代わりに、一連の操作というか、流れを解説した動画を作ってみました。

動作チェックもしてみて、ちゃんと
・半押し:ミラーアップ
・全押し:シャッター作動
という動作が確認できましたので、とりあえずコレが正解の形なんだと思います。

シンプルな構造だけど、よく出来てるなぁと感じました。

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