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cero presents 『traffic』 2019に行きました。


 一週間以上経ってしまいましたが、大好きなceroのイベント「traffic」に初めて行ってきました。興味があって来年は行ってみたいよ!という方に参考になるように、また、今年行った方と感動を共有したいと思い、誰にも頼まれていませんがライブレポート、及び感想をしたためました。

 Dayは祝日・山の日。Placeは東京、新木場STUDIO COAST。studio coast自体は行ったことがあるのですが、音楽のライブで行くのは今回が初めてでした。「どんな音がするんだろう」「アクト全然知らないけど楽しめるんだろうか」などなど考えつつ、駅からぽつぽつ歩くと、なにやら音が聞こえてきて5分ちょっとで会場にたどり着きます。オープンが14時頃だったのですが、だらだら向かったので15時半ほどに到着。当日券も残っていて、良い意味で近所のお祭り感がありました。会場のお客さんのファッションがお洒落すぎて、一周回ってヤンキーっぽく見えたのも無関係ではないでしょう。フィッシングベストやっぱり流行ってるんですね。

 会場外には屋台が2、3軒と、今年から始まったテントステージ。会場内ドリンクステージの近くにはDJブース。私はケバブやかき氷を食べ、ドリンクはroji(ceroのボーカルの実家のバー)のカクテルを飲んだりしました。ライブ会場の中はドリンクのみで、食べ物は禁止。
 ジントニックを一杯頼み、少し気になっていた猪野秀史でまずは乾杯。会場内の人の数はかなり程よかったです。寂しくなく、それでいて揺れながら踊るには十二分のスペースが前方でも確保できて、ストレスなく鑑賞できました。

※写真全く撮ってなかったのでceroの公式Twitterから写真を何枚かお借りしてます!

 新譜しか予習していなかった猪野秀史さん。とても素晴らしかったです。来歴をまだちゃんと調べていないのですが、カバー曲を中心としてプレイしていた方らしく、音出しではユセフ・ラティーフの『love theme from spartacus』、途中10ccの『I'm Not in Love』などもやってました。都会的でシャープな演奏。かと思ったらピアニカで超ハイテンションなフランク・シナトラの『My Way』もやっており、ファニーでシュールなアレンジも。ドラムがHI-STANDARDの方もあってでしょうか、ジェットコースターのような怒涛の勢いに思わず笑ってしまいました。
 オリジナル曲は『song album』を中心に、というか全てそのアルバムからやっていたような気がします。大人の男、本気の「pop-music」という感じで、非常に洗練された都会の音色。シティポップ的な冷たいスマートさもありながら、最近のコーネリアス的な引き算も感じました。歌詞の素朴さなんかは「口ロロ」や「はっぴぃえんど」を思い出します。このレポート執筆中も聞いてましたが、大人になった気分になれますね。腰を据えて聴いても、BGMとしても聴ける曲が多く、強度が高いです。
(あと、シンセ・パーカッションサポートの女性がとても格好良かったです。出で立ちがcool)

 

その後田我流で踊ったり、呑んだり食べたりしながらcharaへ。恥ずかしながらcharaは代表曲をちらと聞きかじった程度で、初見一発勝負。音出しからノれてしまうぐらい抜群の演奏で、期待が高まる中遂に始まったのですが、なんと変な着ぐるみが登場、さらにバックバンドも小踊りという衝撃のスタート。エゴサして是非見てください。
 完全に舐めてました。「歌姫」って、こういうことか!ステージング、演奏が本当に素晴らしくて、R&Bやソウルを感じさせながら、なんだか行ったこともないNYの情景が頭をよぎるような(ここは猪野さんと通じるかも)。グルーヴが本当にすごくて、例えるなら白Tにジーンズなのに何故かアバンギャルドさを内包しているような、気取る必要のない余裕たっぷりのグルーヴでした。レッドブルウォッカも相まって体がもう揺れる揺れる。特に「cat」という曲が素晴らしかったので推しときます。人生で初めて聞くcharaが生演奏とは、今思えば贅沢でした…。
でもMCは4割ぐらいしか聞き取れませんでした。


 「これはcharaに食われちゃったかもな」などと、いらぬ心配を抱きつつトリのceroへと準備。さすがに会場は温まってきていて、最前は後ろから分入るのは難しい、という印象。大本命にどきどきしつつ、20時ごろから始まりました。夜が辛い人間にとって、これは有難い。感謝。
 正直、お酒と高揚感でテンション上がりまくり、客観的にお伝えできることは少ないのですが、やはり「お祭り感」があって本当に楽しかったです。年末のワンマンの時よりなんだが会場に一体感があるようにも感じられました。素直にはしゃいでも許される雰囲気、空気、多幸感。「summer soul」「orphans」はまさに夏ど真ん中のアンセム。「魚の骨 鳥の羽」もダンスミュージックへとより昇華されている印象で、会場も異様な盛り上がり。「こんな手が上がる曲だっけ…?」と思いつつも、つられてシンガロング。湿っぽい曲としては「TWINKLE」あたりが嬉しかったです。最後に「FALLIN'」、まさかやるとは思いませんでした。良い曲です。
 

ミラーボールがとにかく巨大で、ふわふわした気持ちになりました。あと、サポートメンバーの小田朋美が白雪姫みたいな格好でかわいかったです。

来年はオリンピック開催の影響で開催されないかもしれないとのことでしたが、結局できるみたいなんで来年もよろしく!みたいな高城晶平のゆるいMCも相変わらず。アンコールは「さん!」でした。街の報せ、聞けず。サマソニでもやらなかったみたいですね。


以上1時間ほどの演奏を終えて終了。締めのSLOWMOTIONのDJは都合により見ないで帰宅。DJブースとテントブースにあまり寄れなかったのが反省点。wool & the pantsは見れたのですが、古川麦とか見たかったなと。
 総じて居心地の良いイベントでした。会場がコンパクトなのでフェス特有のストレスが少なく、ceroチョイスの洗練されたアクトが、初見でもとても楽しめました。お酒を飲みながら、揺れながら観れる空間で、客層も変なお客さん(不必要な大声を出して微妙な空気を作る方)がいなくてよかったです。音楽が好きな人が集まっている感じです。
 ただ、フルでいると7時間近くにも及ぶので、日陰で座れて、なおかつ大きな音を聞かずに済むスペースがあればなと思いました。35℃を平均して超える酷暑の中、立ちっぱなしで爆音は、子供とかにはキツイのかなと思うのですが、この問題はどのフェスでも共通の課題ですよね。やはりイベントは行くことで、応援に繋がり、応援が改善に繋がると思うので、また時間作って伺いたいなぁと思いました。


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