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マインドフルネス

ドイツでは11月から再びLockdown lightと名付けられた政策が取られて行動の制限を止むを得なくされています。全てのレストラン、バー、カフェの営業停止に加えエンターテイメント系の施設も閉鎖。私の仕事は正にこの分野なのでなにがlightなのだろうか、とぐったりしてしまっていますが仕方ない。できる事を探してやっていこうという心構えで毎日を過ごしています。目の前の事だけに集中する、というマインドフルネスでいこう、という事ですね。そこでふと思い出したが大好きだった漫画のぼのぼのです。私は見た目はぼのぼのだけど中身はアライグマ君だよね、と友達の間で言われていました。笑 アライグマ君は一見意地悪そうに見えるけど結構いい事も言う辛口キャラ。私もどちらかと言うと批判的に物事を見たり判断したりする事が多いので彼に共感を覚えてました。中でもとても好きだったセリフが「お前ってやっぱりヘンだぞ。後でこまるんだったら後でこまればいいじゃねえか なんで今こまるんだよ」です。学生の頃はこのセリフの後半部分「後で困る事は後で困ればいい」という部分が気に入っていたのだけど、今読み返してみると「お前ってやっぱりヘンだぞ」があってこそのセリフなのではないかな、と思ったり。こうやってアライグマ君に断言されるとイラっとくるのではなく、妙な安心感が生まれるのです。そ、そうかなあ。ボク変かなあ?って。そして本当に後で困ればいい事は後で困ればいいんだよね、と納得してしまう。それで大丈夫なんだと思える。

今自分の周りにはそうやって断言して安心感を与えてくれる人がいません。多分世間にもいない。誰にも予測のつかない状況下で正しいのは何なのかを教えてくれる人はいない。だからみんな各々で信じる方向を探して決断して進んでいるけど、やっぱり「これでいいのかな」って周りをこそっと見回しながら歩いている気がします。みんな困っている。今がその「困る時」なのかもしれない。アライグマ君は困った時にどうしたらいいのかは教えてくれないし、結局解決策は自分で考えるしかない。だから私は沢山ある困ってる事の中から後で困ればいい物を探して、それはその時になったら困る様にします。今日はとりあえず美味しいご飯があって、頭の上には屋根があって、家族も元気でやれる仕事もある。今日はそれでいいんだって。

アライグマ君はマインドフルネスに生きてるよなあ!


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