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二度見て初めて分かる「information or inspiration?」展

さて本日のおやすみですが、東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で現在行われている「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」に行ってきました。

※今回の企画展ですが撮影OK(フラッシュはNG)とのことなので何枚か撮らせていただきました。


今回の展覧会は他の企画展とはやや趣向が違います。それは何かと言うと入り口で右か左か、どちらかの選択を求められることになるからです。

写真から右のルートは「inspiration?」。このルートには展示物はありますが、内容の題名や作者、説明どころかあえて異なる見せ方をしているのが特徴的です。

これが入ったときの様子ですが、説明が何もないというのがよく分かると思います。また全体的に暗く、正直言って 異質です。

この環境の中で歩くことにより、作品がどのようなものでどのように感じればいいのか考えさせられます。

対して左のルートでは「information?」。こちらのルートでは作品に対しての作者や題名、そして説明や意図が展示されています。もしあなたが先に「inspiration?」のルートを通ったならば、それの解答にあたります。

こちらのほうが文字や情報量が多いので立ち止まる人が多かったですが、このようなイメージです。また後ろに振り返ることで解説のあった作品を見ることができ作品の意図をもって再び鑑賞することができます。

またルートの途中には今回共同で主催しているデザインオフィスの「nendo」による作品も展示されています。

こちらは少々特殊な作品ですが、同じように最初は作品だけを見て終わったら解説を見るとより楽しめるのではないかと思います。

ということで行ってきた今回の展示ですが、正直あまり期待しないでこともありすごく良かったように感じました。

今回の展示は4Fと3Fの2フロアに渡って開催されており、再入場も(二度見ることを意識しているのもあり)当然可能です。

自分が行ったルートは4F右(黒)→3F右(黒)→再入場して4F左(白)→4F(黒)→3F(白)→(逆走して戻り)3F(黒) という順番で鑑賞しました。

※ 黒=「inspiration?」 白=「information?」

黒の「inspiration?」でこの作品は一体何を表現しているのか?どのような作品なのか。感覚に訴えてきます。そして白の「information?」を見ることではじめてその作品の真の理解を得る。

このように右脳と左脳ではないですが、あえて感覚の半分で見ることで作品に対する偏見や意図を取り除き、いろいろ感じることができました。

また自分の感想としてですが、感覚だけでも伝わるものも伝わってくるだけではない。説明を補完することで初めて分かる。つまりは「言われなきゃわからない」という学びも得ました。なんだかこんなことを書くと日常にも通じるものがありますね。


そんな今回の展示「information or inspiration?」展ですが、おすすめは自分の行ったルートのように先に右の「inspiration?」ルートを見て、それから解答である左の「information?」ルートを見ることをおすすめします。

個人的には解答を知ることで初めて問題部分を先に振り返りたいと思い「inspiration?」のルートを最後にもう一度回りましたが、このあたりは人の好みかなと思います。

最後にこういった形で実質的にフロアを2周することになり、思ったよりも歩くことになると思いますのでご注意ください。

ただ2周歩くだけの価値は十分あります。そんな今回の企画「information or inspiration?」展の期間は6月の頭と終わりも迫っています。また今週末(25日)にはアートで六本木が彩られる六本木アートナイトもあるようです。ぜひお近くに寄った際は見てみてはいかがでしょうか。

概要:nendo × Suntory Museum of Art
information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美

場所:サントリー美術館(東京ミッドタウン内)
期間:2019年4月27日(土)~6月2日(日)
時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
休館:会期中無休

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