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#28 祖父の給与明細の未来

実家で書類の整理を手伝えと妹に言われ手を付けた。
父の銀行の明細やら、祖母の葬儀費用明細やら
父は几帳面なところがあって、クリアファイルに全て残している。
ただ、それをどう生かすかは考えていなかったのか、
それとも歴史的価値があると考えていたのか今となってはわからない。
さらに、祖父の給与明細が発掘された。
時系列にファイリングされており、おそらく父の仕業であるが、
妹は、こんなにたくさん残して、残された者のことを全く考えないと怒りをぶちまけているが、
そこを残そうとした執念には恐れ入る。私は笑うしかない。
祖父は高校の教師だったので、何千年も後になって高校の教師はいくらもらっていたかとかの歴史的資料にならないとも限らない。
もはや、紙で給与明細が渡されることのない時代に、
茶色の紙のきれはしのようなものに手書きで内訳が記載されているのは、今の時代でも新鮮かなとも思う。

せっかくなので、何枚か写真を撮ってLINEで中国人の友人に送ってみた。
笑われるかと思いきや、捨てるなという。
欲しい?
と聞くと欲しいという。

とにかくシュレッダー行き寸前で給与明細は生きながらえた。
特に渡したところでどうということはないが、どうするつもりなのかは改めて聞いてみたい。

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