こんばんは。カウンセリングサロンthe world の奥乃美帆です。

今日は夜遅いので手短に。

ふと思い出したことがあり投稿させてもらいます。

私は占星術やカラーセラピーの世界に入る前は、演劇をしておりました。

大学時代から演劇を学び始め、

一旦社会人を経て、

新国立劇場の演劇研修所に入所しています。

その年は3.11があった年で、

かれこれ十年以上も前の話になります。

そこの研修所で出会った講師陣は

私の人生の師といってもいいほど、

素晴らしい方たちばかりで、

私はこの場所にたどり着くことができた自分を誇らしく思っていました。

この研修所で学んだ様々なこと、

身体と心理の密接な関係や、

人と交流をすること、

表現をするための基礎的なこと、

これら一つ一つが今も私の仕事へと生かされているのですが、

その中で一つ、印象的なワークがあったのでご紹介します。

みんなの前にでて、冒頭の言葉、

「私は、ここにいます。」

を宣言する、というワークです。

なんだ、そんなものか。

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ところがどっこい、

これがなーかなか難しいんです❗️

もちろん

自分をどこか、置いてけぼりにして、言うことは簡単でしょう。

言葉に責任を持たずに言うのならば、簡単でしょう。

しかし、俳優の訓練生なのですから、

言葉と自分を繋げて話さなければ

なんの意味もありません。

みんな、ハートを開いてなんとか自分を届けようと言葉を出そうとするのですが、

なんだか、うまくいえないのです。

その言葉を発するまでに、その人の様々な葛藤や生き様が見えてきて、

しまいには観客として見てるこっちが泣きそうになってしまうという、

大変ドラマチックなワークなんですね。

その時のクラスメートの顔を今でもよく覚えています。　

「私は、ここにいます。」

十年前のあの頃は、

そんなシンプルな言葉も自信を持って言えなかったなぁなんて

思い出していたのでした。

そう、私はここに生きている。

あなたでもない、親でもない、誰かでもない、

私。

今も鼓動を打って、悩んだり、クヨクヨしたり…

決して見せられるような代物ではないけれど、

ちゃんと生きているんですね。

「私は、ここにいます。」

うん。いい言葉ですね👍