思いつきから「好き」の解像度を上げたい--10/21の日記

今、やりたいインタビュー企画がある。すでに1人は終わっていて、あとは記事にするだけなのだけれど、その状態で1か月寝かせてしまっている。興味のある仕事がぽつりぽつりと来てくれるので、つい納期のあるほうを優先してしまう。

ライターの案件は企画を出すというよりも、依頼が来て引き受けている。一見興味のなさそうな題材でも、仕事を進めるうちに面白くなってきて、「あぁ、引き受けてよかった」と思えるものがほとんどだ。「依頼が来て書く」は受け身のような気がするけれど、さまざまなことに興味を持つきっかけを作ってくれるので、結構楽しんでいる。

そんなふうにして興味の種がたまってきたのだろうか。仕事かどうかに関わらず「こんな企画やってみたい」と思うものが出てきた。今回のインタビュー企画がまさにそれだ。

以前、知り合いの写真家がこんなことを話していた。

「写真を撮ることは好きだし仕事でも撮るけれど、自分が好きなものを撮ったりやりたい展示会を開くときは、お金が発生するのではなく、お金をかけてるしかない。そのために、仕事で得たお金を使って作品を作るんです」

「写真が好き」といってもポートレイトや風景、モノ撮りなど"写真”には様々な種類がある。「どんな写真が好きか」まで解像度を上げて、自分が撮りたいもの、やりたいことを明確にできると、「好きなもののためにお金を使う」ことができるのだろうなぁと思う。

自分の作品作りのために仕事をして、その作品を見たクライアントから仕事が来る。そしてそのお金でまた作品を作る……。作品を見て依頼してくれる人が増えれば、自然と自分の好きな仕事も集まってくるという。依頼と自発をバランスよくやっていけば、仕事ってどんどん楽しくなる。

「こんな企画やってみたい」と思った私のそれは、「作品」なんて言えるものになるだろうか……。ライターの中でも特に、やりたいことなのだろうか。これだ! というひらめきが出たかはわからないし、そんな大げさなものではないかもしれないけれど、やるなら作品になるように作ったほうが絶対楽しくなるだろう。だからやってみたい。納期がなくても(自主企画だから)、優先度は下げずにやりたい。

仕事もあるけれど、「やってみたい」と思ったタネを大事にして、ちょっと無理して時間作ろうと思います。「好き」の解像度がぐんと上がることを願って。


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