お風呂に3つ、ゆずをもっていった。1つは楕円、もう1つはうえが斜めに傾いているもの、そして最後の1つは小さいもの。それぞれ形も大きさも違う、とてもいびつな3つだけれど、お風呂の端で積み上げると倒れずにしっかり積みあがった。

土台を作るのは楕円。お湯を含んだからだはどっしりと構えて基盤を作った。次に置いたのは斜めゆず。楕円ゆずよりも若干小さく、その上にしっかりと収まった。最後は小さいゆず。斜めになったてっぺんの部分にそろそろと置いたら、ちょっと頼りなさそうにそこへ止まった。土台がしっかりしていれば、何が乗ってきてもなんとかなってしまうものなんだなぁ。

12月のゆずは毎年の恒例行事になっている。

「ゆずも生きてるから、毎日その姿を鏡に映して、『今日も可愛いね、きれいだよ』って言い続けると腐るスピードが遅くなるんだって」と、以前母に聞いたことがある。試しに毎日やってみると、うそみたいに綺麗な状態を保ち、傷んできてからも全体がきれいに茶色くなるだけだった。毎日言い聞かせると、かんきつ類でも言い聞かせた方へむかうんだなぁ。

ねぇ、今日も可愛いね、きれいだよ。