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変化が終わって、新しい変化が訪れて

はたと立ち止まってみると、これからについての道筋が見えなくなっていた。

今の仕事は楽しい。けれど将来的に何がしたいか、どうありたいかのビジョンが、水中で目を開けた時みたいにぼんやりしていてうまく見えない。そんな話をお世話になっている方に相談したら、キャリアについての本を紹介してもらったので読み始めた。まだ途中だけれど、ちょっと気になったことメモ。

読んでいる本はこちら。最初の方は、読み進めていくとエクササイズが出てきて、パッとこたえるには難しすぎる問いが並べられている。今回のエクササイズは「自分の節目を振り返る」だ。

これまでの来し方を振り返って、生活面、仕事面の転機、移行期を思い起こしてください。

そんな冒頭から、しつもんが3つ繰り広げられていた。思い起こしたそれはどのような経験か、それに付随する感情はどのようなものか。

浪人したときのこと、就職したときのこと、当時の恋人と別れシェアハウスへ引っ越した時のこと、そして転職したときのことがパラパラと蘇る。それらについて思い当たる感情を書いたあと、最後の質問で一切書けなくなった。

それらの節目は何かが終わり、なにかが始まるという経験です。(中略)先にあげた節目の経験のなかで、できれば前の時期が終わってほしくなかった経験をひとつ、ふたつ選んでみましょう。終わってほしくなかったのに、終わってしまった経験。どうやってその気持ちを振り切って、節目を乗り越えることができましたか。その際に、誰が、何が頼りになりましたか。

戻りたい過去は特にない。失敗したどんな経験も、それがあるから今があるし、過去をやり直してまで今の環境を変えたい気はない。「終わってほしくなかったこと」って、今に満足してたら出ないのでは? なんて考えていたら何も書けなくなってしまい、あきらめて読み進めることにした。けれどその後の文章に書かれていたのは、「どんなに楽しいライフイベントが待っていても、必ず終わるものがある」だ。

結婚前夜のマリッジブルー、出産前の夫婦二人の時間。祝福されるイベントが始まるのと同時に、今までの生活が終わることも示す。終わってほしくないな……と思う出来事はきっと起こるのだろう。今を楽しく生きている人ならなおさら、そんな気持ちも強くなる。けれど、去っていく出来事に思いを馳せ、それを受け入れて初めて、新しい生活への覚悟が決められるのかもしれない。

まだ大きなライフイベントはそこまでないけれど、転職前がまさにこれだったなぁと、ページを戻ってエクササイズの続きを始めた。

終わってほしくなかったけれど、終わってしまったことーー。それは、当時の上司との上司・部下の関係。認めてくれた関連部門や同じ部署の人たちとの関係。そして、社会的信頼(を得られていると思っていた)「大企業勤め」のラベル。

転職活動を始めた時も、新しい場所で働けるチャンスをもらえた時も、最後まで気になっていたことだった。いろんな人に話を聞いて、それでもどこか上の空で。何がきっかけで踏み切れたかは正直覚えてないのだけれど、ある時ふと「せっかく環境を変えようと思っているんだから、全部変えてみたほうが楽しいんじゃないか」と思い立ったのがきっかけで、ようやく私は"始まり"を迎えられた。

楽しかったからこそ、ポジティブな終わりを迎えたからこそ、覚悟を決めて進み始めた今の仕事。なのに今はぼんやりしてしまったり、詰め込みすぎて辛くなってしまうけれど、それでもちゃんと向き合おうと思えるのは、やめたくなかった出来事をやめたことが大きいのかもしれない。

ほかにもストレングスファインダーをしたり、キャリア特性についていくつかテストをしてみたら、意外な自分の特性に気づいた。私は自分が思っているより変化が好きで、課題解決に奔走する性格のようだ。だからなのか、自分にとっての課題ばかりが見えてしまって、毎日ヒーヒー言いながら解決方法を模索しているのかもしれない。


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