見出し画像

慣れ親しんだ立ち位置で発揮したい

「この人いいな」と思う人が現れたとき、必ず気にしてしまうのが兄弟構成。星座よりも、血液型よりも、その人との関係がうまくいくかどうかは兄弟構成にかかっていると思っている。

生まれてから初めて所属するコミュニティが、家族。そこで得た自分の役割はそう簡単に変わるものではない。家族の中の自分の位置が、一番慣れ親しんだ得意とするポジションなのだろうなと思う。

「2人目だから」と、1人目の時はガチガチに固められた教育レールから外れ、兄から怖いほどの愛を注がれて育った私は典型的な末っ子タイプだ。

1人目で要領をつかんだ親のおかげである程度自由に育てられ、「こうしたい」の主張は基本的に通ってきた(そして兄が我慢していた)。兄が怒られている様子を見て「やってはいけないこと」を学び、コミュニティの中で出来ないことが一番多くて悔しがり、けれど主張をすれば、必ず周りが支えてくれる安心感の中で育った。

同じ末っ子タイプと一緒にいると、盛り上がる場面ではどこまでも一緒に盛り上がれる。けれど苦手分野が来た時に、手を取り合って一緒にあとずさりしてしまう傾向がある。

逆に兄・姉タイプの人と一緒にいると、暴走し始めるとよしなになだめられてしまうが、相手は自分の弱点を補ってくれるように動いてくれることが多い。なのでパートナーとして考えるには、兄・姉タイプの人と一緒にいるのが一番ストレスなくいられるなぁと感じている。

また、兄や姉のポジションにあたる新しい役をちゃんとこなすことは、数十年間生きてきてしまってからはかなりしんどいことも分かった。「あの子みたいに気が利くように動きたい」と思っても、"長女ポジション”が身体に染み付いたあの子になれるわけもなく、無駄に疲れてその場を楽しめなくなってしまうだけだった。

生まれてから慣れ親しんできたポジションが適任だし、いちばん自然体。得意とするポジションで周りに何ができるのか、何が得意か不得意かを知り、その役に徹したほうが、自分にも周りにもいいのだろうなと思う。

新しい役割に徹しなくてもいい、何者かにならなくてもいい。大事なのは、自分の役割で周りに何ができるのかを知ること。……さて、今の役はどんなことができるのだろうか。

最後までありがとうございます!いただいたサポートは、元気がない時のご褒美代にします。