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再評価される鉄道具

三保原屋本店は静岡の家庭用品店。1687年創業と言われています。
今日は年末から話題になっている鉄の道具の話。

鉄瓶の再評価!

サッカー日本代表の田中碧選手が愛用していることで改めて脚光を浴びている鉄瓶。

「昔から良い」と言われていたことが、「科学的に良い」と証明されて、現在の生活に再度取り入れられるのは嬉しいことです。

鉄瓶は永く使い続けるコツがあります。
コツについては以前のnoteをご覧ください。

テレビで紹介されやすい鉄道具

全国のテレビで年に何回か鉄分補給のために鉄の道具が紹介され、その都度人気が出る鉄道具たち。

良く話題にあがる商品と、注意点をお伝えします。

①鉄瓶

【急須タイプか、鉄瓶か】

見た目が似ているもので鉄瓶と、鉄の急須があります。

急須タイプのもの(中に茶こしがあり、内面に琺瑯が塗られているため内面はテカテカしています。)は直火にかけられないので、ご注意ください。

サイズが小さく、価格も鉄瓶に比べて安価なことが多いのですが、内面には琺瑯がかけられているので、鉄分補給は出来ません。


【鉄瓶の選び方・管理について】

鉄瓶の選び方については、こちらのnoteにまとめています。

また、管理方法についてはこちらのnoteをご覧ください。

鉄はサビる可能性があります。
サビないようにするには「しっかりと乾かす」必要があります。
ただし、サビたからといって使えなくなるわけではありません。

②鉄玉子

お鍋の中にいれたり、ポットの中に入れる方が多い「鉄玉子」という商品。

鉄玉子という商品が最も有名ですが、他メーカーさんから、玉子の形をしていない商品も販売しております。

玉子の形をしていると、鍋の中でコロコロと動くのが気になる方は、動きにくい形のものを買われる方が多い印象です。

鉄瓶でも同じ説明をしましたが、鉄はサビます。
鉄瓶は直火にかけられるので、水分を簡単に飛ばすことができますが、鉄玉子はどうしても水分が残ることがあります。

最終的には全体が茶色くサビてしまうことがありますが、この状態でも使うことはできます。

③鉄フライパン

こちらは鉄分補給という紹介よりも、お肉を焼いたり、一度は使ってみたい道具として紹介されることが多い商品。

鉄フライパンで調理をすると、微量ですが鉄分摂取ができます。

鉄フライパンもサビることがありますが、最近は「窒化鉄」というサビにくい鉄を利用したフライパンが良く売れています。
一番おススメされるのはリバーライトという鉄フライパンです。

鉄フライパンは、フッ素(テフロン)加工されているフライパンのように、焦げ付きにくい加工がされているわけではありません。

こちらも後日noteに注意点を記載しますが、、、
やはり重さのある商品です。三保原屋では、お客様が重さを確かめながら、店頭にいるスタッフが説明させていただくことが多いです。

古い道具の再評価

昔から良いとされてきたものが、合理性が求められた世の中では一度生活から離れ・・

科学的な再評価がされて、現在の生活に取り入れられるのはとても嬉しいことです。

特に最近は、スポーツ選手がパフォーマンス向上のために科学的なアプローチをしていることが話題になり、それに良い影響をうけるお客様が多いことも嬉しい限りです。

あとは、ご自身の生活にあう道具なのかどうか・・。
このあたりはインターネットで調べてみたり、店頭で話をしながら確認をしてみていただきたいと思います。

再評価されるまでの間・・

一方で、生活から離れていった期間に、
●粘り強く製造しているメーカーさん
●ちゃんとしたものを販売している小売業
●その期間でも買い続けてくださっているお客様
がいて、「商品の再評価」が出来るのも事実です。

鉄瓶そのものは根強い人気がありますが、壊れやすい商品ではなく、使用期間を考えれば家電よりも安価とさえ言ってもいいのかもしれません。
(ちゃんと使う必要がありますが・・。)

鉄の道具と、栄養素

日本食品標準成分表(文部科学省HP)という、食品に含まれる栄養成分の基礎的なデータを掲載しているものがあります。

そこで話題になったのは2015年頃の改定で、「鉄分の王様」と呼ばれていたひじきが、「鉄分の王様」から退いたこと。

その理由が「業務用の鍋が鉄鍋からステンレス鍋になったこと」と言われています。

日本食品標準成分表を実際に見てみると・・
100gあたりの、ほしひじきにおける鉄分含有量は
●ステンレス釜、乾→6.2mg
●鉄窯、乾→58.2mg

と記載されています。

1回に摂取できる鉄分量は微量ですが、続けることの大切さを感じさせられるデータですね。

鉄瓶や鉄器はどこで売っている??

ここまで鉄瓶や鉄の道具を簡単に説明してきました。

商品を見たい!というお客様から、、
「南部鉄瓶や鉄器、鉄の道具がどこで売っているか分からなくて困った」
というお声をよくよく伺います。

静岡では、三保原屋本店以外でも百貨店や和雑貨を取り扱いお店で稀に売られていると、お客様から伺います。
是非、いろいろな店舗で説明を聞いてみて、ご自身の生活に合う商品を探してみてください。

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