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改めて、議員との仕事とは何か?~私と議員と政治(近藤みほ)~

皆さまこんにちは、近藤みほです。
昨年からはじめた、新しいカタチの活動報告キャンペーン「私と◯◯と政治」。

今回は、お隣の柏市で市議会議員をしている古川隆史さん(6期)の記事をご紹介します。「近藤さんを礼賛する文章は書かないよ」と言われましたが、本当に解りやすい言葉で記事をまとめてくださいました。
少し耳が痛い部分もありましたが、私、近藤みほの活動に対する疑問、そして可能性について、「しろでもくろでもない」視点から記していただきました。


柏市議会議員 古川たかふみ氏(公式ホームページ「こちら」)

この記事でお伝えしたいこと


近藤みほさんから「自分(近藤さん)を題材にして、有権者の皆さまに地方自治や地方議会を考えるきっかけとなるような文章を書いてほしい」というリクエストをいただきましたので、自らを省みず、自らを棚に上げ、私が見たまま感じたままに書かせていただくことにしました。

(Q1):それって議員の仕事?


 近藤みほさんが都市計画をはじめとした複数の分野で卓越した知識を持っていることは間違いありません。実際にフィールドワークをしながら「白でも黒でもない」状態から政策を練り上げていこうとする熱意は本当に素晴らしいと思います。自分に政策的な幅や厚みを持たせるために多くの時間とお金を費やしていることにも疑いがありません。
 その一方で、彼女の実務家のような仕事ぶりが果たして地方議員の役割なのか、という感想にぶち当たります。専門性を持った市議会議員が市役所担当者と一緒に政策を作る。皆さまからすればごく当たり前の風景に思われるかもしれませんが、地方自治の現場では、なかなかお目にかからないものです。市役所担当者が特定の一議員とつるんで良いのか、議会の中で政策的な輪を広げていくことの方が重要なのではないか等々、近藤みほサポーターの皆さまからすれば単なる難癖と映るかもしれませんが、地方自治制度から見れば、全くの的外れとは言えない視点だと考えます。
 議員は一人親方であり本当に多様です。それぞれ有権者の皆さまから選ばれて議席をお預かりしている立場です。その一人親方の集まりである議会の中で、会派を組んだり政策の輪を広げたりという形で「数」を増やしていくことが本当に重要であり、この作業が実に難しいというのが私の経験です。更に彼女は、二元代表制の両翼である市議会と執行部(市役所)にそれぞれコミットして、政策を鎹(かすがい)に化学反応を起こす、という挑戦をしているようです。どこまでやり切れるのか、彼女がいなければ回らない政策立案サイクルになってしまわないのか、大注目です。
 まずは彼女の挑戦における第一歩として、チェック機関という言い訳を根拠にした「言いっぱなし議員」、執行部が作った政策をあたかも自分がやったように喧伝する「ヤッターマン議員」等、これらは自戒を込めて「地方議員あるある」ですが、彼女はこの「あるある」を変えていこうとしているのかもしれません。大きな挑戦を見守っています。

(Q2):1+1=3って?


 近藤みほさんが良く使う数式です。議員同士が足を引き合うのではなく力を合わせて政策を作れば化学反応が起きて、単なる足し算よりも大きなアウトカムが生まれるという趣旨と聞いています。そもそも議員同士の協働で1+1が本当に2になるのかという現場感覚もありますが、今回はこの等式が成立するという前提で考えてみます。
 先ほど特定分野における彼女の卓越した知見に触れましたが、この等式左辺の最初の1が彼女だとして次の1は誰なのか、換言すればその特定分野において彼女と同じだけの知見を持っている議員が他にいるのか、というのが私の正直な感想です。例えば私のような都市計画分野において専門性を有していない議員とタッグを組むと、1+0.5=1.5、下手をすると1+0.3=1.3からスタートすることになるのではないか、右辺が3になる以前に2に到達しないのではないか、屁理屈的な感想ですが大変気になります。「タッグを組む相手を選ぶ」と言われてしまえばそれまでですが、彼女が得意ではない分野では逆のことが起きることも想定しなくてはなりませんし、議員同士で相手の不足をもう片方が補うのでは筋が違うような気がします。あくまでも対等な関係での協力が基本線だと思います。
  更に言えば、今までは彼女の呼びかけから議員間の協働作業がスタートしてきた訳ですが、今後、他議員から彼女に同様の呼びかけがあるのか(換言すれば彼女が同僚議員から選ばれる議員であるのか)、彼女が心血を注いで創り上げた政策が、彼女が説明するように本当に独り歩きして1+1=3,4,5,・・・・・と大きく育っていくのか、興味津々です。
 彼女の2期目であるこの4年間は、1+1=3という難解な数式の体現を目指したものであったようです。 議員の政策的な地頭(じあたま)勝負が議会内でどのように受け止められているのか、複数議員の協力によってアウトカムが生じた場合の「手柄の発信」や「手柄の取り合い」はどのようになるのか等々、市民の皆さまにとってはどうでも良い下世話な部分にも配慮しながら一定の成果を上げてきたというのが彼女の主張だと思います。こんな取組が上手くいくのかな、とお感じになる方は、ぜひ彼女に注目してあげてください。

(Q3):マニフェストに全部まとめられる?


 選挙が近くなると自らの政策をまとめる作業に追われます。任期4年間の成果・活動をご報告し、それらを踏まえて次の4年間の目標を定め有権者の皆さまにご判断いただく訳ですが、近藤さんは、①多くの皆さまが思い描くものとは異なる議員像を目指してきた、②専門性を有して難しい分野に取り組んできた、という2点を軸にマニフェストを作成することになろうかと思います。限られた紙幅で彼女の思いを伝え切れるのか、難しすぎる説明にならないかという心配がある上に、更に③丸っと彼女を応援していただくというよりも、彼女の政策をご理解いただいた上でご支援を賜りたい、という政策本位での選挙の実現に強い思いがあるようです。結構な難題を自らに課しているように見えます。SNS等を活用しながらの情報発信を努めていくものと思いますが、「議員は情報発信してなんぼのもの」が口癖である彼女が、どのような形で大量の情報を解りやすくマニフェストをまとめるのか、興味が尽きません。

長々と書き連ねてしまいました。私の駄文にお付き合いいただいた皆さまに感謝を申し上げると同時に、最後に1つだけ私からお願いがあります。ぜひ近藤さんに色々な視点からお声をかけていただけませんか?「あなたと、一緒に創る」は、「あなた」が近藤さんに一声かけるところからスタートします。

近藤みほからのお願い

古川議員からのご指摘のマニフェストについては、以下のポリシーでまとめました。正直「まとめられた」というより「出し切った」に近いです。

私たち政治ビラの競合はスーパーのチラシと言われますが、私は、それとは一線を画したものを作りたかったのです。
ですから、キャンペーンを期に、ぜひともご関心のあるテーマを読み、お近くのお友達と意見交換をしてみてください。政治や行政を表面的ではなく、少しだけ深く理解する機会にしていただきたい。

「あなたと、一緒に創る」
このキャンペーンを期に、まちを一緒に創るお知り合いが増えることを願って、私からのラブレターです。
是非ともシェア頂きたく、なにとぞよろしくお願いいたします。

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私は議員=タウンマネージャーでありたいという目標をもって以下のポリシーで活動していますが、日々様々な葛藤もあります。 <ポリシー> ①自…

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