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絵のない美術館

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美術館めぐりの記録
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記事一覧

夜の博物館で楽しむ中尊寺展・本阿弥光悦展

東京国立博物館で開催中の中尊寺展へ。 週末日中は大変な混雑なので、金・土限定の夜間開館を…

髙橋三保子
2か月前
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茶道稽古はじめと、皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやび」展

今年最初の、お茶の稽古。 年始なので、紋付の色無地に袋帯しめてご挨拶。 お茶室には「寿」…

髙橋三保子
3か月前
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2024年展覧会初め〜山種美術館「癒やしの日本美術」から東京国立博物館「博物館に初も…

2024年、展覧会初め。 まずは山種美術館。 「癒やしの日本美術ーーほのぼの若冲・なごみの土…

髙橋三保子
3か月前
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時を超えるぬくもり〜東京駅で出会うみちのくの仏たち

東京ステーションギャラリーでひらかれている展覧会「みちのく いとしい仏たち」を観てきまし…

髙橋三保子
4か月前
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よみがえる光の記憶〜モネ 連作の情景@上野の森美術館

訪れたことがない、見たこともない風景なのに、「この光の感じを確かに知っている」と思う。 …

髙橋三保子
5か月前
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時空を超える美の冒険〜トーハク「やまと絵」展鑑賞レポート

行ってきました「やまと絵」展@東京国立博物館(トーハク)。 出品総点数およそ240件のうち、…

髙橋三保子
6か月前
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美術館で旅する日本〜山種美術館『日本画聖地巡礼―東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門―』

美術館にいながら、日本各地の風景を巡る。 名画の舞台となった「聖地」を巡礼するという趣向の展覧会が、広尾の山種美術館で開かれています。 日本画に特化した層の厚いコレクションの中から、今回は速水御舟の『名樹散椿』(重要文化財)が出品されるほか、東山魁夷の連作「京洛四季」4点が一挙公開されると聞いて、開幕を楽しみにしていました。 会場では、北海道から沖縄まで、北から順に名画とその「聖地」の写真が展示されています。 日本にはまだ見たことのない美しい場所がたくさんあるのだと、目

南山城の仏像と、トーハクの秘密の隠れ家

開幕を待ちかねていました! 東京国立博物館で開催中の浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念特別展…

髙橋三保子
7か月前
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思考を手放して、身体を信頼する〜お茶の稽古と「東福寺展」

日曜日はお茶の稽古。立夏を過ぎて、暦の上では夏。 湯を沸かす釜がお客さんから遠ざかる「風…

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土屋仁応 絵本『メテオ』の木彫展へ

彫刻家、土屋仁応さんの展覧会へ。 京都・河原町のアトリエシムラでひらかれています。 染織…

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「自然と人のダイアローグ」@国立西洋美術館レポート

4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館へ。 ル・コルビュジエが設計した当初の姿に近…

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1枚の絵が、人生を変えることがある

暦の上では、もうすぐ春。 とはいえまだきびしい寒さが続きますね。 お元気ですか。緊張がつ…

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お堀ばた春さんぽ〜美術館の春まつり@MOMAT

桜が咲いたので、美術館へ。 今日のお目当ては、東京国立近代美術館でひらかれている「美術館…

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日本画で里帰り~「東山魁夷と四季の日本画」展@山種美術館

今年最後に訪れた展覧会は、日本画の専門美術館、山種美術館。 「東山魁夷と四季の日本画」展です。 今回の見どころのひとつは、魁夷が京都の四季を描いた「京洛四季」が4点そろって出品されていること。 京洛四季は、魁夷が川端康成から「京都は今描いといていただかないとなくなります。京都のあるうちに描いておいて下さい」と言われて制作した作品として知られています。 春の山。夏の水辺。紅葉の山。雪降る街並み。 やさしくあたたかい色彩が、ふるさとに帰ってきたような安らぎを呼び起こしま