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早春の京都で静寂を味わう〜西芳寺「冬の参拝」から鈴虫寺、松尾大社さんぽ

京都・西芳寺「冬の参拝」へ。
苔庭が有名なお寺ですが、冬のあいだ、苔を休めるため庭は非公開です。
代わりにふだんは見ることのできない美しい参道を歩き、本堂の襖絵を間近で堪能し、「ざぜん時間」を体験することができます。

完全予約制なので人影も少なく、境内の隅々まで心配りが行き届いています。
目を瞑ると聴こえるのは、鳥のさえずりと風の音だけ。
たくさんの情報や音の刺激に慣れた身体に、静寂が甘露のように染み込んできます。

参道入口でポストカードと、ホッカイロをいただける心くばりもうれしいです。

2023年の西芳寺「冬の参拝」は2月末で終わり。
3月からは通常の参拝(事前申込制)が始まります。
次は新緑の季節に訪れて、写経に挑戦したいです。

お参り後は門前にある「苔乃茶屋」でひと休み。

西芳寺から歩いて5分。
1年中鈴虫の声が響く京都洛西の鈴虫寺、こと妙徳山華厳寺へ。

3000匹の鈴虫がリンリンと鳴く講堂で、和尚さんの楽しい説法を聴くことができます。
手入れの行き届いた庭園を抜け、心からのお願いをひとつだけ叶えてくださる幸福地蔵菩薩にお参り。
休日は長蛇の列なので、平日の訪問が吉です。

鈴虫寺から10分ほど北へ歩くと、京都最古の神社のひとつ、松尾大社です。

境内には御神水が湧き、醸造の神さまとして、お酒や味噌、醤油、酢などをつくる方々の信仰を集めているそう。お酒を嗜む人のためのユニークなお守りをいただきました。

平安神宮の西を護る神社ということで、白虎のおみくじや御朱印も分けていただけます。

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