慣れさせないテクニック後編

慣れさせないテクニック【後編】

トレーニングをしていく上で重要なことは、刺激に慣れさせないことです。長いことトレーニングしていると、どうしても「慣れ」が生じてしまいます。今回は、新鮮な刺激を与えるための、普段とは違ったセットの組み方を紹介していきます。

記事を読むメリット
・刺激に慣れさせないテクニックが分かる
・たった6秒で刺激を与える方法が分かる
・ターゲット筋にしっかり効かす方が分かる

アイソメトリクス
筋肉が同じ長さで、関節も同じ角度のまま力を発揮する状態をアイソメトリクスと言います。つまり、同じ体勢をキープした状態のことを指します。一定の角度に固定し全力を出して6秒間キープするだけでも、十分な刺激が与えられます。動きが少ないので、目的の筋肉だけに集中することが出来ます。短時間で行えるので、トレーニングの最後のセットに追加するのもオススメです。

しかし、注意点がいくつかあります。角度が固定されておりそれ以外の角度では効果が薄いので、アイソメトリクスをする際は、複数の角度で行なうこと。呼吸は止めずに、必ず全力を出し切ること。目的の筋肉だけに力を入れる意識をし、最後まで力を抜かないこと。必ずウォームアップを行い、反動を使わずに同じ姿勢をキープすること。

逆事前疲労法
補助筋を別の種目で潰してしまい、目的の筋肉を使うしかない状況を作り上げてから多関節種目を行う方法です。コンパウンド種目で特に鍛えたい部位がある場合や、補助筋が弱くメインターゲットを潰す前に補助筋がダメになってしまう人に有効です。

スクワットでハムストリングスや臀部を鍛えたい場合は、先にレッグエクステンションなどで四頭筋をパンプさせておきます。するとはハムストリングスや臀部を意識しやすくなります。どうしても対象筋に効きにくい場合は、先にアイソレーション種目を軽く行い、その後でコンパウンド種目を行うといいです。

チェーンエクササイズ
トップポジションで負荷が逃げやすい場合にオススメな方法です。特にプレス系の種目では、ボトムがきつくトップでは楽になります。バーにチェーンを装着すると、バーの位置が高くなるにつれて負荷が増していきます。そうすることで、トップポジションでも強い負荷を与えられます。

始めからある場合は別ですが、現実問題でチェーンをジムに持ち込むのは大変なことです。チューブでも同等の効果が認められているので、個人的にジムに持っていくならチューブのほうがいいです。

Sequence Training
俗に言うサーキットトレーニングです。特にダイエットやシェイプアップにはオススメの方法です。全身を鍛えられるように数種類のエクササイズを用意して、6~7種目連続で行い、インターバルを挟みながら3セット行います。このトレーンニングは無酸素運動と有酸素運動の両方の効果が得られます。

FST-7(Fascia Stretch Training 7)
普段のトレーニングの最後の種目で行います。インターバルを30秒とり8~12レップを7セット行います。重量は変えずに行うので、比較的軽めの重量で設定します。強いパンプによって筋膜を広げて、筋肉の発達を促す効果があります。

まとめ
・力を入れた状態で6秒間キープするだけでも十分刺激が与えられる
・補助筋をパンプさせておくことで、目的の筋肉を意識しやすくなる
・トップポジションで負荷が抜けやすいプレス系の種目は、チューブを使う  ことで負荷が逃げにくくなる

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