風の時代についておさらいして自分をチューニングしておく
明日の新月の前に台風が走り抜け、まるで地上を吹き飛ばし洗い流しているよう。
よくある西側から東へ、そして北上していくルートではなく、東南から北へ抜けていくので、風の向きも慣れているパターンでなく、よりいっそう新しさを感じます。
昨日、新しいスマホを購入し、今かたわらでデータを転送させています。少し前まで、転送できるデータはほんの一部で、アプリを自分で入れ直し、中身も手動でバックアップして移していました。
いまや新旧のスマホを並べるだけで勝手にスマホ同士がやってくれます。なんて手軽に便利になったのでしょう!これがいかにも風の時代の空気感。
昨日も書いたように、堅い地面の上の安定感はもはや幻になりつつあります。風なのだから、そもそもひとところにじっとしてません。またtangibleでない。つまり、大地のように触れることができません。
早く軽く自由。動き変化しつづける。この状態が風の時代の常態であり、そうであることが安定しているということです。
AIの進化も、地の時代のインターネットやスマホの普及をイメージしていたら、スピード感ずれまくりです。
よくわかってから使う、ではなく、使いながら知っていく。物理的に存在していないので、使い勝手が悪いところ、バグっているところは、簡単に変更されてたぶんいきます。だからわかってからという姿勢がもう、追いつけないことを露呈してしまいます。分かったころにはもう変化し、修正され、別物に進化しているからです。
前提が、あまりにもあたりまえすぎる感覚的前提が、通用しなくなっています。
だから、学び方、考え方、働き方すべて、常識が崩れ去っていっているのです。たぶんこれから政治も経済もそうなるでしょう。
存在している、ある、ということが、物理的な存在を意味しなくなります。分かりやすく言えばお金はあるけれどお財布の中に現金はない、こんな感じ。
象徴としてのカードすら姿を消して、すべてがアプリとなって電波の中に溶け込んでいる。
そのうちひょっとすると、自分の脳波とつながるテクノロジーが生まれ、デバイスすら必要なくなるかもしれません。
だから、明日が今日と違うことを恐れ、今日の前提で明日に備えることには、もはや意味がまったくないのです。
明日のために今日備えたものが、明日にはまったく必要なかったり通用しなかったりする可能性があるからです。
今の価値観でこれが成功の道とされていることも、数年後には誰にも見向きもされないものになっていることでしょう。
だから、不確定な中で唯一確実にわかる自分だけが頼りなのです。自分についての感度を高くし、自分の状態をよい状態にたもつことで、不確定な地図のない道のガイドの精度があがるのです。
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