薄氷

犬の訓練士。介護福祉士。カメラマン。東京うまれ大阪そだち。 今はニートみたいな写真家。…

薄氷

犬の訓練士。介護福祉士。カメラマン。東京うまれ大阪そだち。 今はニートみたいな写真家。 バツイチ。再婚後に2児の母。2歳と5歳男の子。 犬と猫。動物好き。人間苦手。ずぼらな繊細。

最近の記事

カメラマンちゃうねん写真家やねん

この仕事に就いてから、というかフリーとして歩みだしてから もう14年目になろうとしている。 お恥ずかしいことに、自ら大層にも犬猫写真家を名乗っている。 仕事自体は、末永く、細く長く、ありがたくも、続けさせて頂いているという感じ。 カメラマンではなく写真家を取ったのは大きな意味がある。 でもお客様には普通にカメラマンさんと呼ばれるし それに抵抗があるわけではない。 お客様にとってはカメラマン=『写真を撮ってくれる人』、なのだからどっちでもいい。 正直今まで、その違いについて

    • サンキューの1年(39)

      うーん分からない うーんこれどうなんだろう・・・と思ったことは 口に出さずに、判断もせずに まずは経過観察すると良い、ということを最近知った。 注意深く見ていると、だんだん分かってくる。 例えばの話を3つする。 ひとつめは、この人普段ぴくりとも笑わんけど怒ってんのかな?こわい人なんかな?と思ったら 愛娘を愛しそうに見つめて頭をポンポンする瞬間を何回も見てしまったこと。 ふたつめは、この人子だくさんやけど、子供に対しての声かけとかめちゃくちゃ雑やな…子供のことそないに好き

      • 子育てには考えても意味のないことがあり過ぎる

        photo by 薄氷 あっという間にクリスマスが来て正月が来る現実に震えている。 うちの子達は2人とも1月生まれなので誕生日も、もれなくダブルでやってくる。 もうすぐ6歳と、3歳になる。 そりゃワシも30代最後の年になるわけだ。 サンキュー30代。よー頑張ったで。 子育てをしていると、時間があっという間でホント余裕無くて、なんでこんなに時間に追われて子供と向き合う時間がないんだろうと悔しくなる。 子供のためのご飯を作ったり世話をしたり送迎をしたり次の日の準備をしたりする

        • Fall

          台風が近づいている。 霧雨を浴びて喜びながら長男は元気に幼稚園に登園し、私は次男と家にいる。 まま、でんしゃしよー!映画を見ていたテレビをおもむろに消され強制的お誘いにしぶしぶ腰を上げる。 さてやるかというところで、彼が持っていた超デカ三叉路レールの角が私の頭にぶっささり、言葉も出ないほどの痛みでうずくまる。 こらえきれない痛みに呻きながら、子育てとはこの理不尽な痛みとの闘いじゃった・・・・と私の中で誰かが日本昔話風にしゃべりだす。 いや、ほんとに、いままでどれだけこうやって

        カメラマンちゃうねん写真家やねん

          Most of the works have no title,Untitled.

          あまりに永いこと更新していないので友人に突っ込まれた。 仕方ないので、徒然なく綴っていたメモをここに散文的に書き込んでみようとは思うのだけど、いつもタイトル入力の時点で脱落。 多くはあまりの暑さに断念してしまう。 緊急事態宣言を伴い、家庭保育が2か月を越えた。 幸い、開店休業状態の私の職業は、家庭保育には向いてなくもない職業なので、かれこれずーっと引きこもっている。 すっかり私の夜行性スタイルが定着してしまった子供たちは、夜中まで目が冴えており、仕方なく夜中にそーっと寝室を

          Most of the works have no title,Untitled.

          別れを知る時

          私は小さい時から母に、あんたは冷たい、情がない、お兄ちゃんはあんなにやさしいのに、といつも言われていた。 小学生低学年くらいのときだったか。 悔しいだとか負けたくないとかいう感情も備わっていなかったので(今でもないけど)そうなのかー・・と思い、そんなもんなんだろうな、と別に深くも考えなかったけど、兄と比べて母が私に対して怒りを向けているのは 腑に落ちなかったなぁ。 母曰く、兄は人に対しても物に対しても愛情や惜別の意を示して 泣いたりする、ということだった。 私が、怒られている

          別れを知る時

          ある夏の恋の終わり

          23歳から25歳くらいの頃の話。 縦長のワンルームの部屋は、ボロボロに錆びた非常階段のほどなく近くにあり、六階だか七階だかにあったので 風通りもよく、景色も良く、そこでタバコを吸いながら、ボーッとするのが好きだった。 目の前には大きな川が流れ、その川に沿って道路が走り、車と人とキラキラした水の流れを眺めながら、空を仰いで、口の端から煙をくゆらせる時間はとても有意義だった。 とはいえ、休みの日ですら共に行動しようとする恋人が私をなかなか1人にしようとしなかったので、その時間

          ある夏の恋の終わり

          夢の中で

          年に数回ほど、眠りから覚めた時 自分がどこの誰で、何をしている人で、誰と暮らしていて どこにいるかが全く思い出せずに天井を眺めている時がある。 そんなことはないですか?私だけ? 天井を眺めているとじんわりと思い出してきて あぁ、そうだった。今はこういう人生を送っているんだった、 となるのだけれど・・・。 その時いつも思う、どこまで私は行ってたんだろうって。 完全に魂、どっか行ってたよね、って (笑) それくらい、完全に離脱してしまった感じが残っている。 幼いころ、夢

          夢の中で

          窓の外の観覧車

          春休みは、コロナのリスクを下げるため、2児を家庭保育しながら撮影をこなしていたため、体も心もボロボロに・・・ やっと春休みが明けたと思ったら次男が厄介な風邪を保育所でもらってきて 現在39度の熱。 本当に息もつく暇もなく、noteも開けていなかったのだけど。 今日、小児科の窓から 何度も次男に催促されて観覧車を見せた。 結局1時間も待合室で順番を待つ間、ぐずる次男の仰せのまま、何度観覧車を眺めただろう。 ふと母を想う。 母は見知らぬ土地で誰も頼れぬまま、たった一人で年

          窓の外の観覧車

          ままあげるー‼️の瞬間

          ままあげるー‼️の瞬間

          思い出を撮るときは片付けないで

          All photo by 薄氷 いつも私は言うのだけれど 思い出を撮るときは片づけないで欲しい、とお願いしている。 冒頭の写真なんかも、下のタオルを白いタオルにしてしまえば それこそ『バエる』写真が簡単に撮れてしまうけれども あえて私はそうしない。 小さな脇役が、思い出を鮮やかに蘇らせることもあるから。 この写真は5年も前の写真だけれども 散らかった小物たちが、有無を言わさずにあの時の状況を、ずるずると芋づる式に引き出してくる。 ひっくりかえったおしりふきケースはあ

          思い出を撮るときは片付けないで

          こどもと野菜の収穫に行ってきた!

          お友達が畑をレンタルして、せっせとお野菜を作っていらして 収穫が楽しいからおいで、と誘ってくださったので 長男を連れて収穫という経験をしに行ってきました! 荒れた草だらけの畑を開墾するところからスタートしたらしくって むちゃくちゃ上手にお野菜を作ってはったのでびっくり! 長男には、ほうれん草を抜いてもらい ブロッコリーを切ってもらい 白菜をメキメキと倒してもらって包丁でスパーン とっても素晴らしい食育になりました。 どうして無農薬野菜には虫がついてるの?と聞くので

          こどもと野菜の収穫に行ってきた!

          心に生きる人

          photo by 薄氷 母親がガンを患ってすぐに、予防医学のいい先生がいると聞き 私を連れて母はその医師を受診した。 わりと近くの病院にその先生はいて、私は半信半疑で付いていった。 その先生が言うには 『鳥肌が立つような胸が震える体験をすること。感動して鳥肌が立つとき、細胞ひとつひとつが動いている、これは体にとって、とても良いこと。』というようなことを言っていた気がする。忘れた。 先生は最後に、『だれか尊敬している人はいますか?』と母に尋ねた。 母はしばらく考えた後、『

          心に生きる人

          ソロモンの指輪が無くても

          このお話には、捨てられたワンコの悲しかった過去が綴られています。 苦手な方は、ここでご遠慮ください。 2008年、私は上京して写真関係の会社に就職したものの 会社で毎日びっくりするくらいに上司にいびられて、くさくさしていたので カメラを使ったボランティアを勝手にやっていた。 動物大好きの私は 保護団体に 「レスキューされた子たちのかわいい笑顔を撮って、新しい里親さんへ繋ぎたい」と、連絡を取り 飼育崩壊現場から命がレスキューされるたびに、撮影のため飛び回っていた。 その時

          ソロモンの指輪が無くても

          幼稚園の帰り道、息子のお友達と 満開の雪柳のお花畑の中で、花飾りを。 女の子って、いいな。 こんな時、女の子も欲しかったなと思ってしまう欲張りものです。

          幼稚園の帰り道、息子のお友達と 満開の雪柳のお花畑の中で、花飾りを。 女の子って、いいな。 こんな時、女の子も欲しかったなと思ってしまう欲張りものです。

          どんなに心が荒れていても

          photo by 薄氷 友達の結婚、出産、おめでたい報告をいただいた時。 自分がどんな状況であろうと どんなに辛い事情があろうと とにかく一言目に 『おめでとう』が言える人間でありたいなぁ。 私が再婚する時、妊娠した時 ふたりの親友が 『おめでとう』と言ってくれなかった。 ひとりは あなたは離婚したばかりで貯金もないのに無計画に子供を産んでどうするつもりだ、と詰め寄った。それはもっともな意見だと思うけども。 もうひとりは、そんな相手がいるなんて知らされていなかった!聞い

          どんなに心が荒れていても