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盗作

部屋の片隅で小さな向日葵の切り花が咲いている。

元気に咲いている。
日中は留守にしているから、エアコンも扇風機も止まっているので、相当暑いはずなのに活き活きと生命力に溢れている。

それもそうか。
向日葵は本来、外の暑い空気にさらされて育つ植物だった。

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さて、たまには音楽の話をしよう。

最近は音楽的な内容よりも日常的な話ばかり書いていたから、音楽を志す者としては拙い内容でも書いていかないと。というか、書いていきたい。

今日、ヨルシカのアルバム『盗作』が発売&配信された。



率直にとても秀逸なアルバムだと感じた。

まるで、ひとつの小説を読んでいるかのような作品だ。
と思ったら、やっぱりコンセプトは小説をモチーフにしていた。

全14曲あるが、1曲目からずっと物語として進んでいる構成になっている。
歌詞もどこか危なげで不協和音がちりばめたセンスある楽曲ばかり。
個人的には「昼鳶」と「思想犯」が好きだ。
特に「昼鳶」のベースがとてつもなく好物である。
カッコ良すぎてズルいとはこういう楽曲のことなんだなぁと思う。

ヨルシカはあまり詳しくは知らないけど、
すごく気になったキッカケは『井上陽水トリビュート』というアルバムで“make up shadow”のカバーを聞いたときに、

『なんだ!このお洒落でセンスあるアレンジは!』

と思ったのが最初だ。

それからというもの、今回のアルバムが出るのをすごく楽しみにしていたが、期待以上の作品に仕上がっていて、叙情的な言葉の選び方などがとても素敵だと感じた。

このアルバムの力の入れ方というか、気合いの入り方が半端なく滲み出ている作品だ。

お時間があれば是非とも聞いてほしいと思います。
おしまい。

ヨルシカ

思想犯

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