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普門寺×みほとけイラスト御朱印コラボー第二弾・修行ー

こんにちはみほとけです。
2021年度、愛知県豊橋市のもみじ寺で知られる普門寺さまと御朱印でコラボをさせていただいています!
今回はそのコラボ御朱印第二弾の制作ストーリーをご紹介します。

普門寺3

第一弾についてはこちらをご覧ください。

【普門寺×みほとけコラボ御朱印プロジェクト予定表】
2021年4月〜 誕生釈迦(イラスト)× 甘露/誕生(切り絵)
2021年7月〜 降魔(イラスト)× 修行/生老病死(切り絵)
2021年10月〜 悟り・説法(イラスト)× 未定(切り絵)
2022年1月〜  涅槃(イラスト)× 未定(切り絵)
お釈迦様が生まれ、修行し、悟りを開き、涅槃(お亡くなりになる)
4シーンを描きます。

こちらのコラボ御朱印は私がイラストを描き下ろし、普門寺ご住職が文字と朱印を入れるもの。
お寺を身近に感じていただき興味を持ってもらいたい、という願いのもと始まりました。

※お寺で直接、または、郵送対応あり。全国どこからでもいただくことができます。
※数量限定。なくなり次第終了。(8月現在は在庫はあり。)

さて、7月から授与が始まるイラストは修行のお釈迦様の姿を書き下ろしました。

生老病死

お釈迦様の修行で代表的なものは「坐禅(瞑想)」です。

厳しく苦しく身体を痛めつける修行(苦行:くぎょう)をイメージする人も多いかもしれませんが、仏教では極端な苦行は否定されています。

2500年前、お釈迦さま(となるゴータマ・シッダールタ)は29歳で出家をしたのちに苦行を6年もしました。
でも、「どれだけ身体を追い込んでも悟りは開けない!」という大きな気づきを得たんです。
(苦行に励むお釈迦様の姿も仏像や仏画になりますが、それはお釈迦様の精神性を表し、大きな気づきを得るための姿として重要)

ではこちらの完成したイラスト御朱印をご覧ください。(写真左)

修行のコピー2

木の下に座っているお釈迦様が右手を地面にそっとつけている。
何か覇気のようなものが出ていて、左で鬼たちがやっつけられている。

これはお釈迦様の「降魔(ごうま)」というシーンです。

修行の姿だから坐禅じゃないの?
という方のために、「降魔(ごうま)」の解説を。

6年もの苦行に励んでいたお釈迦様は苦行では悟りを開けないと知り、深い坐禅(瞑想)をし始め、あと少しで悟りを開けそうなところまできた。
ただそこで悪魔の邪魔が入る。
「お前には無理だ」「自分が一番可愛いのだろう」と誘惑をし、「やっつけるぞ」など恐怖をかきたてる。
これには流石のお釈迦様も苦しむ。
しかし、必死の思いでお釈迦様はじっと座っていた姿から手を動かし、地面にそっと手をついた。
すると、お釈迦様の気持ちが地を伝い悪魔が打ちのめされいなくなり、お釈迦様は悪魔に打ち勝つ事ができた。
これを釈迦が悪魔降伏(ごうぶく)した、”釈迦の降魔(ごうま)"と言います。

簡単にいうと、”煩悩”という悪魔に打ち勝ったという話です。

地面に手をつく動作は集中しすぎた時、思考を現実に戻すためにあえて体を動かす、あの感じに近いと思ってください。(あくまで簡単にいうと)

手先一つで悪魔に勝つ!かっこいいですね。

”修行している釈迦”というテーマを普門寺様からいただいた時、このお釈迦様の必死の戦いを多くの人に知って欲しくて描かせて頂きました。

修行のコピー

お釈迦様は6年間の苦行の後なので体はガリガリです。
私の画力で頑張ってほっそり、ちょっと筋肉質にしました。
顔にも気合が入っています。

左にいるのは悪魔です。

修行のコピー3

お釈迦様の生まれたインドの話なので悪魔(煩悩)はいわゆるデビルぽい見た目をしていたと思うのですが、
日本で悪魔というのは馴染みが薄いと思ったこと、日本の超人的・超自然的な脅威を表すものといえば「鬼」だと考え、やっつけられるのは鬼にしました

とはいえ、鬼という煩悩は誰しも心の中に潜むものだと思っていて、私はどうも嫌いになれないです。ということでだいぶん可愛く描きました。
皆さんは、鬼好きですか?

お釈迦様も、鬼も、気に入っていただけたら幸いです。

そこに普門寺ご住職による金の文字で「悪魔降伏」/「一切皆苦」と入り、御朱印が完成!

修行

さて、続いては左の切り絵御朱印をご覧ください。

生老病死

「修行」「生老病死」という2種類。

豊橋の普門寺さんはこの切り絵御朱印の発祥のお寺です。

先代住職が高野山でお勤めの時に、お寺の縁起物”宝来”を作るために培われた切り絵の腕前を御朱印に応用したものです。

この2つの言葉を選んだ理由は

「修行。まさにこの度のテーマ。修行は仏教者だけのものでない。修行に励むご自身の決意・姿勢を大切にしてほしい。」

「生老病死。お釈迦様が悟った真理の一つ。人は必ず生まれたら老いて、病んで、死んでいく。しかしこれは決して後ろ向きな言葉ではない。
生老病死を知らずに抗おうとするから執着が生まれて、苦しくなる。
これは現実で避け難いものと受け止めて、じゃあどう生きていこう?と前向きに考えを進めることができる。

という言葉をいただきました。
(長く説明していただいたのですが、凝縮するとこんな感じです。)

さて、このようなお言葉の説明のノーカット版や、先代住職による切り絵の実演は今回もInstagramのコラボ配信にて語っていただきました!

アーカイブはこちら

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鬼にまつわる仏像ということで
普門寺に伝わる、平安時代の邪鬼像も出演してます。

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こちらは上に乗っていた仏像が失われていることから、みうらじゅんさん・いとうせいこうさんが「じゃあ抱っこしてもいいのでは!?」と提案し、見事採用。

抱ける邪鬼、通称「抱き邪鬼」として親しまれています。

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抱き心地の良さが好評で、ご住職もこの表情です。

私も抱かせていただいたことがあるのですが…

だき邪鬼

我が子のように愛しくて、慈しみの心を芽生えました。

実際に邪鬼を抱くには、普門寺さんの特別拝観(プライベート拝観)を申し込みが必要ですが、平安時代も胸に抱く体験は心躍るものがありましたのでとてもおすすめです。

さて、長くなりましたが改めて。


みほとけ×普門寺コラボイラスト御朱印、好評授与中です!
お寺で、郵送で、どちらも対応しています。

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セットでついてくるミニ写経セットもおすすめで、写経をして普門寺に返送すると、毎月28日の護摩供養でお焚き上げしてくださいます。
これで本来の御朱印の意味に立ち戻ることができますね。

在庫がなくなり次第終了となってしまいます。ご了承ください。

第一弾の時に描いた誕生釈迦の御朱印も引き続き授与中!

みなさま、あまり遠出ができないこの期間に是非ともおうちでお参り気分を味わっていただければ幸いです。

南無〜!

普門寺4


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