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飼い猫の旅立ち

私の家の飼い猫が旅立ってから30日ちょっと。
まだまだふとした拍子に思い出すことがあって、どうして私がその猫を飼い事になったのかの経緯について書いてみたいと思います。

私は、28歳の時に脳腫瘍の手術をして、その後遺症でてんかん発作を八兆していたから、抗てんかん薬の影響などから、子供を作るということはしばらく遠ざからないといけない状況にありました。

その時、脳腫瘍の再発も可能性としてはありそうと思ったので、私は子供代わりとして猫を飼うことにしたのです。
でも結構後ろ向きだった私は、猫と私とどっちが先に逝ってしまうんだろうと思いながら。でも猫を育てることにしたのです。その猫がおもちです。

数年経って、主治医の先生から抗てんかん薬を服用していても妊娠している人もいるのでとOKが出たのですが、なんの影響か分かりませんが、不妊治療を数年続けても一向に子供が出来る気配もなく、病院もいくつか変えてみてもやはりダメ。

だから私にとって、猫は子供のような存在です。
その後、仕事に出かけたりして一匹でいる時間のストレスからか尿管結石を時々発症することになり、兄弟の猫をと新たな保護猫を育てることになりました。

2匹の双子の兄弟は、先住のおもちを親のように慕って、おもちが嫌がってもくっついて離れないというような感じで一緒に寝たり、遊んだりととても仲良くしていました。

おもちが賢かったので、他の子たちは、いつもおもちを真似するような形でドアの開け方を覚えたり、いろんな技を取得していました。

それから数年経ち、今年に入ってから、やけに狭いキャットタワーのひとつの座席の上におもちがいると、そのほかのどちらかの猫が寄り添って寝るようになり、とっても窮屈そうなのに、そんな寄り添う光景を毎日のように見るようになりました。

それから2か月も立たない2月の初め。
おもちは突然に旅立っていきました。

あまりに突然で、もっと何か出来ることがあったんじゃないかとか、他の子がおもちを探すように私もすり寄ってきたりするたびに、急にさみしい気持ちが去来してきます。

この感じは時が癒してくれるのか、やっぱりしばらくこの感じなのか。

私が初めて看取った猫だったので、私には分かりませんが時よりよぎってくるさみしさは耐え難いですね。

後から迎えた双子たちが末永く生きてくれますように。
そのために最善を尽くしたいし、それが私の生きがいです。


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