週末に韓国中が大混乱に陥ったというカカオのエコシステム全体がダウンしてしまったという件。
カカオといえば、韓国の人は仕事のやり取りでもカカオトークを使うくらい浸透しているチャットアプリで有名ですが、かなり手広くビジネスを展開していて、巨大なエコシステムが作られています。
下記はカカオの主なビジネスです。
この記事内にカカオトークの使用率やカカオの企業についてのデータがありましたので、ご参考までに。
また、国も今回の事故以前からカカオの寡占について動いていたようです。
今回の事故は、データセンターの火災が原因だそうですが、バックアップのデータセンターがなかったために、カカオトークだけでなく、カカオ銀行も繋がらず決済できなかったり、カカオのエコシステム全体に被害が及んだということですから、被害は甚大だったはずです。
しかし、この事故を受けて、チャットアプリだけとっても、ユーザーはLINEなど別のサービスを登録し始めたりと、スイッチしてしまう兆しがあります。
国の寡占に対する規制も気に掛かりますが、こうしたサービスはネットワークエフェクトによって成り立っているので、ユーザーが
別のサービスに移行するなどとあれば、カカオ自体の存続に関わる事故かもしれないと見ています。
このカカオの事故がどのようにユーザーの動向を変えていくのか、また政府の規制についても、興味深く注視していこうと思います。