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社会福祉士の仕事1:サウンドテーブルテニスの練習相手

イラストはサウンドテーブルテニス | パラスポーツ図鑑 | NHK福祉ポータル ハートネット

主に視覚に障害がある人がプレイする卓球・・・それがサウンドテーブルテニス、略してSTT。
公平を記すため全盲の人もそうでない人も全員がアイマスクを装着して視界をゼロにする。
持つラケットは昔のペンホルダーに近く細長い。何より驚くのはラバーを貼らずに木面だけ。木のラケットで”カコンカコン”と乾いた音をさせながらボールを相手陣地に運ぶ。
ボールは一般的な卓球より一回り大きく中に鈴が入っている。動くたびに”シャリンシャラン”となんとも涼し気な音を出す。このボールの音を頼りにアイマスクをした選手たちがボールに向かっていく。
卓球台を自陣地と相手陣地とに分けているネットは4.2cm浮いて貼られている。このネットの下をできるだけ早い速度でボールをくぐらす。
これがサウンドテーブルテニスSTTなのだ。
ボールがコロコロコロとのんびり転がることなどまるで無い。すさまじいまでの速さで転がり卓球台の上をシャリンシャランと行き来するのだ。相手が動く音とボールの転がる音を瞬時に判断し相手が返球しにくい場所にボールを打ち込む。(正確には転がらせ込む。)
卓球台の上でネットの下4cmほどの空間でのすさまじい攻防が繰り返され手に汗握る。

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今日の仕事はサウンドテーブルテニスの練習相手でした。
私はアイマスクをせずにボールをしっかり見ながら視覚障害者の選手のお相手をしましたが、ネットにかけてしまったりボールをアウトにしてしまったり・・・なかなかうまくできませんした。
「全然大丈夫ですよ。慣れですよ。」と選手に気遣いをさせてしまう始末。
1時間ほど練習した後、別の視覚障害者の選手が登場し、私は練習相手を罷免、ボール拾い担当に相成りました。
次の練習のときまでにもう少しうまくなります!


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