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融資業務再生の処方箋/佐藤満(2021/4)

【要約】
著者が三菱UFJ銀行に在籍したころ、2005年に同行がアメリカで保有する「ユニオン・バンク」という米銀に赴任し、そこで”米銀スタンダード”で運営されている業務に参画し、日本の銀行の融資営業や融資管理との大きなギャップに戸惑いながらも、2008年から大不況に陥ったアメリカ経済の中で、ユニオン・バンクがどのように乗り越えたのかを記した一冊です。

【感想】
本書は「ユニオン・バンク」という三菱UFJの傘下である米銀の与信判断の仕方や、融資規定の説明が事細かく書いてあり、著者が三菱UFJという日本の銀行にも長く在籍していたことから、米銀と日本の銀行との相違点も多く記載されています。
たった250Pの書籍ですが、「ユニオン・バンク」の組織名や融資管理制度の各種ツール、さらには当時の米国の経済情勢などが詳細に記載されており、とても読み応えがありました。


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