福岡の太宰府にある宝満山は829mの霊山です。登山口は、あの『鬼滅の刃』で有名になった竈門神社の奥にあり、登山客は竈門神社でお参りをしてから登り始めます。

5月下旬から7月にかけて、何処からともなくヒキガエルがやって来ることでも有名で、その時期の登山は、めちゃくちゃ気を使います。こんなに気を使う登山はここだけだと思います。

何故って、ちっこいヒキガエルがそこら中にピョコンピョコン飛び跳ねているんです。
彼らは、頂上を目指し1ヶ月かけて登るんだとか。
理由はよく分かっていません。

ただでさえ、険しい登山道を、彼らをよけながら登るのはかなり至難の業です。
もちろん、踏まれちゃってるヒキガエルもたくさんいましたが。
なるべく踏まないように下ばっかり見ていたのを覚えています。

特に下山の時は脚に勢いがつくので、避けたくても避けられない。
「どいてー」とか「ごめんねー」とか言いながら下山することになります。
何匹踏んじゃったんだろう。

あの小ささで健気に一生懸命登ってる姿を見ると、私も頑張らないとなーって思いました。

頂上に辿り着いたら、あの子たちはどうするんだろうと、そこもまた気になるところです。