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好きなものくらい自由でいいよ

我が家の長男は自他ともに認める可愛いもの好きです。

ジェンダーに関することは、正直SNSや職場の研修で知識を得る程度で、特別その話題に明るいわけでも、何かしら特別な思いがあるわけでもありません。もちろん、多様性は認められるべきだし、あって当然とは思っています。それでもやはり、自分自身の中で偏見やこうあるべきという思い込みが全く無いとは言い切れません。
そういう、比較的「無関心」枠に属するであろう自分ですが、我が子と接するときに1つだけ意識しているところがあります。

それは、「好きなものを性別を理由に変だと言わないこと」です。

自分自身が仮面ライダーや少年漫画が好きな子どもだったので、好きなものを「おかしい」なんて言われたくないよねー。という程度の理由ですが、実際に子どもと接するときに意識すると、ハッとさせられることも多いのです。
最近あった出来事が、まさにそうでした。

冒頭でも書いたとおり、長男は可愛いものが好きです。特にSan-Xさんの某キャラクターが好きで、例えば雨具にも某キャラクターの描かれたものを使用しています。
そんな長男とクラスメイトの女の子が、雨の日にばったり出くわしました。
「えー、長男くん男の子なのに○○好きなのー?変なのー」
開口一番の言葉に、その子のママさんもやや気まずそう…
長男はこういう場面でぱっと言葉が出ないタイプ。このままだと「変なの」という言葉だけが記憶に残ってしまいそう…
そう思い、一瞬どう返そうか考えましたが「そんなことないよー。長男も次男も○○好きだよ、可愛いからね。私も好きだよー。Aちゃんは○○好き?」と、なんとも無難ですが長男をできるだけ否定しない、会話が繋がるような返しに落ち着きました。
それでも変と言われてしまうかな?と内心少しドキドキでしたが、「そっか!」とすんなり納得し「私も好きだよ!」とにっこり笑って言ってくれたAちゃん。その後はそのシリーズでどのキャラが1番好きかを、長男と二人でにこにことお話していました。

たぶん、Aちゃんも「男の子なのに」という所を(当然ですが)深く考えていなかったのでしょう。可愛いものが好きな男の子もいるということを知らなかったから。だから、そういう子も居るよ、ということを知ることで素直に受け入れてくれたんだと思います。
いろいろなイメージや知識のついた大人が相手ならなかなかこうはいかないでしょう。
子どもは本当にまっさらで素直なんだなぁと思い知らされましたし、同時に、より「好きなものくらい自由でいいよ」という事を、親の自分自身がしっかり意識して接してあげないといけないな、と考えさせられる出来事でした。

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