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断酒500日.

2024年1月19日、
断酒開始から500日が経った。

「断酒180日.」の投稿から320日(1年弱!)過ぎて、やっとこnote投稿…というところをみると

わたしがなかなか新しい習慣を築けないタイプなのがお分かりいただけるだろう。

断酒について感じたこと、書きたいことは山ほどあるのに、自分で勝手に「上手く書かなきゃ…」とプレッシャーを与えて、上手くやれてるべき未来から逃げてこの通り。

こだわりの強い完璧主義故に、結果成し遂げないということがたくさんあるので、noteは気負わずマイペースに投稿していければと思う。


何はともあれ、断酒500日だ!
わたしは2016年に初めて断酒を決意して、かれこれ8年が過ぎた。

それなのに、今「500日」というのはこれまで何度も失敗してきた過去があるから。

断酒をして再飲酒することを「スリップ」というが、わたしはそれを4回?5回?(こまかなスリップも多くて、もう数えられない)程繰り返し、2022年9月に「こんなのもう嫌だ!」と固く決心し、今日に至る。

最長記録の1年ちょいはとっくに過ぎており、そこからはまだ見たことない領域を歩み続けてる日々だ。

これはとてつもない幸福感である。

過去の断酒日数を足すと2年半くらいにはなると思うけど、繋ぎ合わせの2年半より、一度で1年4ヶ月駆け抜けた今の方が圧倒的にパワーが強い!

スリップ経験が多いわたしだからこそ、この違いについて話せるので、いくつかの体感を記しておきたい。

  1. 継続してる自分を誇りに思う

  2. 途中でストップする事なく、常に心身が回復し続けてる

  3. 断酒してる今(+1)から、次の未来(+2)へステップアップし続ける

一つずつ、理由を分かりやすく伝えよう。


1.継続してる自分を誇りに思う

そりゃそう!
これまでアルコールに溺れて、お金と時間と信頼をなくし、自分の心身をボロボロにしてまでもお酒に逃げる習慣を絶ったのだから。

さらに続けられてるなんて、そりゃあもう「あんた神様なの?」ってくらいに自分を崇めたい。

失敗し続けてる自分だからこそ、これが楽じゃないことは重々承知している。
だからこそ、失敗する度に新たな対策を模索しては実践し、仲間を見つけ対話し・・ということを、日々繰り返している。

こうして書くと固いけど、ラフに言えば、日記書いて、Twitterでつぶやいて、飲酒欲求きたときにお菓子食べてる(または炭酸水飲む)くらいなもん。

大層なことしてるかと言えばそうではないけど、結果的に大層なことを成し遂げられてるから、こんなプチ習慣を舐めちゃアカンってこと。

そして、それを実直に続ける自分には表彰状をあげたいレベルに尊敬している。
こんなに誇れる何かを持ったのは【断酒500日】が初めてだ。

そして、これからも更新し続ける。カッコイイ。


2.途中でストップする事なく、常に心身が回復し続けてる

途中で立ち止まらないことが本当に大事だと思う。

体についてはあまり知識がないので詳しく語れないけど、心については本当にそう。

一度スリップすると、次回断酒するときに必要なエネルギーはエグいくらい大量に必要。
わたしの場合、スリップの回数を重ねるごとにそのエネルギー量は増していった。

人によってはスリップしたときに
( ◜ᴗ◝)「前も出来てたんだから大丈夫よ〜!また頑張ろ!」
と軽く言う人もいるけど、わたしは
(゚д゚lll)「だからしんどいんよ!」
って思う。

それは自分との約束を破ったことに対する罪悪感や、スリップ時に何かやらかしていたら、そこへの自己卑下を持ったスタートになるから。

わたしは前者が相当強かったので、そこを癒してから断酒するまでにかなり時間を使うこともあった。その間もお酒を飲んでいた。
お酒で作った後悔を、お酒に逃げて現実逃避したかったから。

健常者からみると「え?馬鹿なの?」と思うかも知れないけど、アルコール依存症含む依存症って、理屈じゃないの。
「その人の行為を、その人の人格として見るのは辞めて」とまでは言わないけど、その上で発言したり接したりするのはどうかどうか辞めていただきたい・・。

本当に、本当に、ごめんなさい。

少し話が逸れたが、途中でストップせず余計なエネルギーを使わない分、それを常に回復に使うことが出来るので、わたしはいつもエネルギーに満ち溢れている。


3.断酒している今(+1)から、次の未来(+2)へステップアップし続ける

2つ目と重なるが、これは2つ目から生じる暮らしの変化のこと。

わたしは今の断酒中に、高時給・福利厚生が優遇された事業所へ異動している。

申請すると誰でも叶うものではなく、金融機関に従属するところなもんだから資格取得が必須となる。

受験の経験なく、高校7年生くらいまでやった挙句、中退したわたしが試験に受かるのか?という不安はもちろんあった。

でも「わたしなら出来る!」とも思った。

なぜならこの時、わたしは断酒1〜2ヶ月目にして【夜お風呂に入る】回数が増えてたから。(毎日ではない)

なんて汚い人なんだ、と思っていただいて結構。だって本当に汚いから。
どんなに汗をかいたり、汚れて帰ってきても、クーラーの風にあたっていると全て浄化された感覚になりそのまま寝られた。

お風呂については少し割愛するけど、これまで朝入る習慣だったのが夜入れるようになり、こんなことも出来るんだと実体験していることで「試験勉強も出来るだろう!」と自分で自分の背中を押せたのだ。

夜お風呂に入る(+1)→試験勉強をする(+2)→試験に合格する(+3)→
増えた給料でゆとりアップ(+4)→友達や家族にギフトを贈る習慣(+5)・・

といった感じで、断酒を継続しているからこそ、身軽な心身で新たなことにチャレンジし、その状態ありきでさらに出来ることが増え…と雪だるま方式でわたしはステップアップしている。

わたしの一例でいうと、+1となる「夜お風呂に入る」ことが出来ないときは、仕事帰りダラダラとスマホや何かしらに時間を遣い、0時過ぎに「やばいやばい」と寝て、寝不足で朝お風呂入り出社・・という暮らしぶり。

その時点では、+5の未来は見えなかったし、見えてもハードルが高過ぎて成し遂げられなかった。

2、3、4・・とステップを歩み続けたからこそ、暮らしを変えていけたのだ。

途中でスリップしようもんなら、暮らしも当然変わるし、2つ目で伝えたように、再断酒するには相当エネルギーが必要なので、日常生活において普通のことをするのもかなりしんどい。

わたしはお酒さえ飲めば、いつでも夜お風呂に入らない人になれる!
これは断言できる。



え?
断酒500日を迎えた今はどうなのかって?

無論、毎日入ってる。
(断酒10ヶ月あたりから、毎日続けて入れるようになった)

毎日入るのが素晴らしいのか?と言ったらそうではないけど、夜の快適さが数百倍も増したので、わたしは夜入る方が好き。


そんなこんなで、断酒を継続することと、時折スリップしながら断酒することの違いとして、わたし独自の体感をまとめてみた。

あと、誤解しないでいただきたいのは「わたしは断酒して素晴らしい人になった!」とは思っていないということ。

自分に対する信頼感は確かに高まったが、どこまでいっても「わたしは無知で愚かな人間」だと思っている。

だからこそ、毎日意識的に生きている。

そしてアルコール依存症は完治できない病気なので、わたしは生涯『断酒』という治療を続ける。


断酒したいと思ってる人がいたら、まずは今日1日飲まずに寝てみてほしい。

そして、朝起きたらベランダに出て深呼吸していただきたい。

飲まなかった日の翌朝がどれほど気持ちいいのかを、自分で体感することが一番大事だから。

体験に勝る知識はないので、昨日しなかったことを、今日一つやってみよう。

みんな、入り口はそんなもんなのだ。


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