木頭5日目

本日は午前中に木頭の図書館に伺いました。そして、館長の大沢さんにお話を聞くことができました。

木頭にある図書館の歴史は昭和50年に始まったそうです。
アメリカではどんなに小さな村でも図書館を中心にしてコミュニティが作られているということに感銘を受けたそうです。最初のうちは、法務局の建物を利用して週に1回図書館を開いていたそうです。その16年後の1991年8月1日、木頭に正式な図書館が作られました。

私は今まで図書館というと、本を読んだり何かを調べたりするために利用するだけの施設だと思っていました。
しかし今日お話を聞いたことによって、図書館が様々な年齢、性別、国籍の人が集うコミュニティの場になっているのだということに気づきました。
そして、そのようなコミュニティの場であるからこそ、どんな小さい村でも図書館の存在は必要不可欠なのだと思いました。

館長さんのお話を聞いた後にはお話玉手箱のみなさんの紙芝居や、絵本が始まりました。この会も、住んでいる集落が違う子供達がこれだけ集まることへ役割を果たしている図書館の存在は大きいことがわかりました。

午後は細貝さんの案内で散策を行いました。私たちの神社や吊り橋が見たいというリクエストに答えてくださり、たくさんの場所へ連れて行ってくれました。

神社の中には道なき道を進んで行かなければいけないような場所もあり、大変でした。それでも目的地に着けば、神聖な雰囲気や木々に囲まれ、達成感も感じました。

途中細貝さんが鹿の頭の骨も見せてくれました。

そして、集落の中には現在1人しか住んでいない場所もあることも知りました。
今では中心的な集落から過疎化した集落に行くまでの国道もきちんと整備されており、車で行き来がしやすくなっています。しかし、山を越えなければいけなかった頃のことを思うといろいろ考えさせられました。

夜は交流センターで集まりをしました。
料理はどれも美味しかったです。

夕食の時間の中で1番印象に残っていることは、山の生活は生きるための基本に一番近いという言葉です。
それだけ都会に住んでいては知ることができないような、知恵・知識をたくさん持っているのだと思いました。
身の回りの自然にあるものから自分たちに必要な物を作り上げ、昔からある道具で生活をする。
私たち、人間の最初の基本を大切にしなければいけないと思います。

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