マエダミサト

医師免許を取得後、株式会社KOHAKUの代表を務め売却。ヘルスケア領域で2社目の準備中…

マエダミサト

医師免許を取得後、株式会社KOHAKUの代表を務め売却。ヘルスケア領域で2社目の準備中です。noteは心向くまま、わたしのために書きます。

マガジン

  • ツカエルコト

    キャリアやビジネスについての記事をまとめています。

  • オキニイリ

    定期的に読み返している文章たち

最近の記事

悔やむこと

わたしはよく、大切なひとを壊してしまう。 わたしの想いに命を削ってくれたひとたちを、 幸せにしたいはずのひとたちを、 一番に不幸にしてしまう。 純粋なひとほど、貫くように傷つけてしまう。 わたしにとって言葉は容易すぎるのだとおもう。

    • 名と字

      名付ける行為が好きだ。 自分だけが知っている秘密の由来も、語感が放つイメージも、認識する世界を私の手で選び取ることができる。 同じように、名前の由来や漢字を聞くのも好きだ。名は体を表すとはよく言ったもので、私がその人に抱いている印象は込められている意味に近似する。 人生を楽しむ人には楽を、知を愛するひとには知を、優しく拠り所になってくれる人には優を冠している。 私の名前の由来を母に聞いたことがある。 驚いたのは、父が名付けたこと。 子育てにはあまり興味がない人だから、

      • 医師免許取得→スタートアップ起業家としての次のキャリア

        こんにちは。ユキミといいます。 私は2020年に医学部を休学、21年に復学し株式会社KOHAKUを設立、22年に医師免許取得後経営を続け、23年10月に同社を売却しました。 私が今回のnoteで伝えたいのは、「実体験ベースで語るスタートアップとしての着地」です。華々しいプレスが並ぶ一方、約90%が失敗すると言われるスタートアップ業界。 私自身、今回の売却はExitイェイ!みたいなものではなく、私の挑戦を応援してもらう形での1つの着地でした。 ケーススタディがあることで未来

        • なかみ

          感情を冷凍保存したいと思っていた。 幸せだけではなくて、というより切なさや悔しさ、虚しさを帯びたときが多いけれど パウチに入れて、チンしたら熱々のまま取り出して わたしが何から出来ているのかを確かめたい。 ・ 写真も音楽もない時代を生き、文字すら書けなかった先人たちは、思い出すという行為がもっと難しかったに違いない。 シェアハウスで友人がかけていた曲や 昔お気に入りだったお店の写真 プレイリストやアルバムという名前で小綺麗に並んだ思い出たち そうではなくて、美

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        • ツカエルコト
          2本
        • オキニイリ
          5本

        記事

          【118回に向けて】医学生起業家の国試合格ハック術

          こんにちは。株式会社KOHAKU代表のゆきみと申します。私は医学部5年生を休学後、スタートアップを起業しました。そして多くの方々の力を借りながら、会社を経営しつつ第116回医師国家試験に合格しました。「凄く努力したんだね」としばしばコメントをもらいますが、私は自分にとことん甘いので拘束型の勉強はできません。 このnoteでは、そんな私がモチベを保ち、限られた時間内でどのように勉強し合格できたか、実際に使用していたツールや教材をご紹介しながら伝えたいと思っています。 勉強に

          【118回に向けて】医学生起業家の国試合格ハック術

          儀式の意味

          今日はおじいちゃんの四十九日。 緊急事態宣言とテストが重なり異例のzoom参加だったけれど、お坊さんは画面越しでも優しかった。 小さな頃から毎月お経を読みにくるお坊さんが大好きで、おじいちゃんと一緒に(今は読まれる側になってしまったけれど)正座してお経を聞いていた。独特のリズムがおかしくって、訳も分からないのに祖父母が真剣に祈っているのもおかしくって、笑わないように堪えてた。 終わったらお坊さんとお菓子を食べて、線香の匂いのするリビングで宿題をする。あぁ、これはもう15年

          太陽のパスタ、豆のスープ

          私が私に殺されそうなときがある。 自尊心がじゅくじゅくと浸潤してきたり 差し伸べられる手を拒んで愛情を試してみたり 私のことなんて誰もわからない、と悲劇ぶったり 私が私を傷つけて、幸せから目を背けてしまう。 やらなければいけないことを必死に追っていくうちに いつの間にか一人になっている。 だから、幸せだと断言できる覚悟に、一人でも立っていられる強さに、とても憧れるのだと思う。 * 「太陽のパスタ、豆のスープ」 美味しそうなタイトルとあたたかな黄色。 婚約破棄さ

          太陽のパスタ、豆のスープ

          レモネードとサンドイッチ

          わたしはずるいと思う。 どのくらいずるいかというと、ポットの麦茶はちょびっと残して次の人につくってもらう。 信号が青になるのだって待たないし、あたり構わず泣くこともする。 ずるいの反対が純粋なのかは分からないけれど、それでも私を純粋だと呼んでくれるひとがいる。 大人になれなかったわたしを抱きしめて、あまりある感情に言葉を見繕って、涙を一緒に味わってくれる。 私は綺麗な家に住んだり、美味しいものを食べたり、そんな幸せももちろん好きなのだけれど さんさんと太陽が温かい

          レモネードとサンドイッチ

          淡く青く

          おままごとのようだった。 起きて、それぞれに仕事をして、帰ってきたら一緒に鍋をつくる。 お風呂に入って、たわいもない話をして、ベッドに潜り込んでまた彼より遅い朝を迎える。 幸せの象徴以外の何者でもない時間は、私の青をずいぶんと薄めて こんな世界も素敵じゃない、と呑気に考えていた。 いつも主語は彼ではなく私だったことに、彼だけが気づいていた。 自分勝手に、真剣におままごとをしている私を、親のように見つめていたのだと思う。 子供のようね、とよく言っていたけれど そ

          わがままなのよ、わたし

          「医学生で起業、君なにしたいの。」よく聞かれる質問。私は愛想はいい方なので、大体言われた時は「何してるんでしょうね〜」と笑っている。 質問する側は様々な感情をはらんでいて、単純な好奇心や心配、批判や皮肉混じりな人もいる。 その度に私に問いかけてきた。本当の私は何がしたくて、誰を救いたくて、どう生きていきたいのだろう、と。 そしてその答えに明確に答えられる人を羨ましく思っていた。 起業したいなら今すぐ退学すればいいし、医学部にいくなら研修医まですればいい。退学しないのは

          わがままなのよ、わたし

          私たちは頭で食べる

          コーヒーが好きだ。 最初に飲んだのは憧れからだったと思う。美味しいとも感じない黒い液体を、やっぱりブラックだよねなんて言いながらすすっていた。 今は1日一杯は飲まないと落ち着かないくらいだけど、正直どこの豆がどうだなんてわかっていない。苦いなぁ、か酸っぱいなぁ、しか感じないけど、これはフルーティーです、とか書いてあるとそんな気がしてしまう。 それよりもこの人と一緒にのんだなぁ、とか、高かったけど雰囲気につられて入っちゃったっけ、とか、コーヒーの周りに潜む思い出たちのほうが

          私たちは頭で食べる

          お世話になっている方に読んで欲しいnote

          こんばんは。FEMMA代表のYUKIMIです。FEMMAとしての文章ではないのでだいぶ砕けて書いています。 これを誰に向けて書いているかというと、今までお世話になった方々です。タイトルまんまです。あぁ、いつもこいつを支えているな、と思う方はぜひ読んで頂きたいです。あんまり関わったことないな、という方も、とりあえずスクロールしてくれるとそれはそれで嬉しいです。 長くなりそうなので簡単に目次をまとめました。 挨拶と結論 さて、明日は新年度の幕開けですね。皆様はいまどんな心を

          お世話になっている方に読んで欲しいnote

          琥珀

          案外自分のことはよく分からないもので。 私の中にはたくさんのわたしがいる。 不安気にささやいたり 綺麗に見せようときりきりと悲鳴をあげたり あなたの為なのよ、と言いながら べっとりとまとわりついてきたり。 私の役割はこのわたしたちが暴走しないように気をつけながら、この世の中をもって遊んであげること。 そして恐怖や失敗から生まれたわたしをだきしめながら、上ではなく自分の信じた前に向かって進むこと。 * 社名を考えていた。 美しいものがいいな、とか、口馴染みがいい

          ぺたぺた

          心には摩擦がある。 擦り減ってるな、と感じるときがある。 心には形がある。 引き裂かれそうだな、も分かる。 でも前者と後者は明確に違う。 * わたしは生きていくことは、ぺたぺたとたくさんの場所に心を張り付けることだと思う。 あっちへぺたぺた、こっちへぺたぺた、じゅうぶんに貼り付け終わったら、心を運ぶからだは必要ない。 けれど張り付けるときに心を引き裂くから、とても痛い。体を引き裂いたことがないから想像だけど、たぶん同じくらい痛い。 張り付けた心は最初は不恰好

          美しいという言葉が好きだ。 ほうっとため息がでるような悠久も 憎らしくて、目を奪われるような羨望も 見た瞬間にこぼれ落ちてしまうような刹那も どれも同じ表現で収まってしまう。 わたしの好きな人たちは何を美しいと感じて 何がわたしと共鳴しているのか 言葉にする一つの質問は 「何を一番美しいと感じるの?」 ちなみにわたしは、涙。 溢れ出る、せきとめようもない、壊れるほどの感情。 危うくて、脆くて、儚くて、そんな風に生きていたい、と思う。 平穏をたどる人に憧

          美を理屈でこねくりまわす

          1.自分らしく、わたしらしく。 淡い空を背景に、可愛らしい女の子が映る写真。 そんな一枚に添えられているこの言葉。 違和感を感じるか? YES. 2.あなたがあなたのままであることが美しい。 違和感を感じるか? No. 3.あなたはあなたのままでいい。 違和感を感じるか? YES. * 「自分らしさ」 個の時代、なんていうけれど そもそもなぜ自分らしくいなければならないのか。 なぜ画一化されていてはいけないのか。 これに対してはある程度答えられる人は多いだろう。

          美を理屈でこねくりまわす