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常連客はいつから常連になるのか

ある一人の女性が今日もまた店に来る。少し背伸びした格好をしたその女性、最近は居酒屋巡りにはまっているのだという。ほら、そろそろ来る。「いらっしゃいませー」

またこの店来ちゃった。なんだか落ち着くんだよな。最近は居酒屋巡りのしすぎで親にはほどほどにしなさいといわれているけど、やめられないんだよなあ。「いらっしゃいませー」

常連。その響きのなかに、あなたは店にいつも来てくれているありがたい存在ですといわれているように感じるのは私だけだろうか。そんな特別な存在である常連にもかかわらず、常連と認められるのはどのタイミングかは定かではない。

ただ、一つだけ言えることがある。誰もが常連になることはできるということだ。何も長く通う人が常連ではない。店があなたを認識したとき、いや認識してなくても「私が常連だ、この店のことはなんでも知っている」となればもう常連といってもいい。



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