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東京イージーモード日記。自分で買ったいちごのショートが一番おいしい。

東京はイージーモードだ!なんて言ったけど、大好きです東京。おいしいものはいっぱいあって、街を歩けばオシャレなお店や人が目に映る、それだけですっごくウキウキする場所だと思う。街の景色の一部でいることがすでに楽しい、とこの際言ってしまおう。

でも、あまりにも簡単に手にはいってしまうことで「ありがたみ」が薄らいでいるようにも、感じる。

「ありがたみ」といえば、最近取材にいけなかったお店のケーキを、代わりに買ってきてもらったことがあって。それは経費で落としたりせず、ちゃんとお金を払って、家に持って帰って、お皿にのせて食べたんです。「アラボンヌー」というお店のいちごのショートケーキ。

お家に帰って、お家のお皿にのっけて、お家のフォークで、ばくり。

さて、自分で買ったケーキは、特別な気持ちがどこからか、じわ〜とやってくるのです。

ふんわり、まったり、背中のクリームはたっぷり。ショートケーキに「無理をしないでね」「たまには甘えていいんだよ」って言われてるみたいな気持ちになった。

これって、もしかして「ありがた"味"」なのかな。わざわざ、が生み出す効果?

素敵なものをたやすく手に入れるのは、いいことだと思う。手軽にハッピーラッキー、さいこう!けれど、自分の意思とともに、対価を払って手にいれたときの「特別な気持ち」は、忘れたくないなぁと思った。

対価を払うことでしか、ありがたみを感じられないということではなくて。ケーキを作ってくれた人、それをショーケースからだして箱につめてくれた人、わたしの代わりに大事に箱をかかえて持って帰ってくれた人、そのケーキはすごくいっぱいこだわりがあってね、と教えてくれた人、そして一緒に食べてくれた人。

いろんな人が、わたしが「アラボンヌーのいちごのショートケーキ食べたい」を叶えてくれていてつまり、いろんな人の小さなわざわざも、集まっているのよね。

わざわざと、ありがたみと、対価の話でした。

ひとことめも:ショートケーキのなかでも一番ありがたみが凝縮されているのはてっぺんのいちごではなく、ケーキをおおうペロリンシートかもしれない。


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