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記憶の箱は確信犯

わたしが今の仕事をするに至った
とある「箱」のこと。

マンドリンの音で埋め尽くされていた
高校時代の部室にあった洋菓子の箱。

指揮者でシェフで
奏者が素材、
五線譜のレシピで
奏でる音がお菓子....

だったかな。曖昧な記憶だけど。
音とお菓子と言葉が一緒になって
自分をいまの仕事まで呼んでくれた、
なんて結びつけてしまうほど
その箱の存在は鮮明なもの。

バームクーヘンで有名なクラブハリエや
たねやには、デザイン室なるものがある。
そこで日夜、お菓子のパッケージや
いろいろなデザインが生まれている。

最高のパッケージは「みかん」
というエピソードがやけに印象的で、
なんせみかんの皮は緑のキュートな
ヘタがついててチャーミングな上に
最後は土へ還る、と言うのだ。

お菓子の箱っていつか捨てちゃうんだけど、
いつまでも消えてなくならない、
記憶に還っていくものかもしれない、
そんなロマンティックなことばかり
詰め込んだ箱があってもいいじゃない。

曖昧だけれど鮮明で、
私の今を運命づけた箱。

確信犯、なのだ。

デザインも、
言葉も、
お菓子も、

だとしたら、
わたしは共犯者なのかな?

//カバー写真は葉山のカフェ
c:hord hayamaにて撮影

#深夜のおやつ便り #日記


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