見出し画像

語順の変更-to-

英語は文法の規則に忠実な言語です。順番が狂うと途端に通じづらくなる特性がある。

しかしその一方で、従来の語順を変更させて強調するということが稀に起こる。特に会話ではこれを知っておくと便利。

敢えて崩すことで、注目させる効果がある。以前から、ここでも強調について色々書いてきましたが今回は to  について紹介する。

下に例文を書こう。

It is important for me not to drink alcohol.

これは、

私には、アルコールを摂取しないことが重要だ。

という意味になる。

to drink alcoholを not で打ち消す典型的な文章。

けれども、これが会話になるとたまに変化してくる場合がある。

アルコールを飲まないということは、drink  が最も否定したいこととも解釈できるのでそれを目立たせるために文法ルールを崩すのだ。そして、drink の近くに否定の not を移動させる

時として、

It is important for me to not drink alcohol.

という場合さえあるのだ。

確かに文法のルールとしては、to 以下を打ち消すようにしているけど音だけでとったら動作を強調するという意味でそれを打ち消した方が理解しやすい。

to の語順変更も会話では文章よりも起こりやすくなるし敢えてそうして引きつけることは可能だ

基本の文法を覚えている上で、それを崩す強調方法は多くある。この to の使い方もそのひとつの例。

整った英文法ばかり覚えてそこから外れると不正解とはあまり思い込まない方が良い。
ひょっとしたら例外があるかもと思っておく姿勢でいた方が、実際に英語を使ってネーティブと接するには便利だ。分かりやすくもなる。

ここではみんな違うから、決めつけはあまり良くないということも良く書いている。
英語圏は、地域によって人種によってもこういう文法の例外も全く珍しくはない。

この to 程度の語順変更など、まだ優しい方で実際にいろんな人に接すると “えっ!?そんな風にわざと崩すの!?” みたいなことは多い。

これはこうと決めつける頭すぎて全体を見回す余裕がないと、実際に例外を聞いたりすれば頭が膠着し反応できなくなってしまいやすい。

例外が常にあると思うことは割と大切なので、またここでも紹介していきたい。

今回は、 not to V(動詞)ではなく、
     to not V(動詞)
として

動作をしないことを強調する語順変更のtoについて書きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?