セックスセラピスト、ドクタールース

仲の良い女子達やラジオでになっていた映画「おしえて!ドクタールース」を連休最終日に観てきた。

80年代初頭のアメリカ。
深夜ラジオで、性の悩みにハキハキ、ズバズバ答えるセックスセラピストのドクタールースが爆発的な人気を博す。性の具体的な悩みにも、はたまた中絶やエイズなどの悩みにも彼女は一貫として熱心に耳を傾ける。そんな彼女が彼女らしく生きてこれたのには戦中からの様々な生い立ちにあった。

80年代初頭と言えばオールナイトニッポンなんて全盛期だったろうし、鶴光のラジオや11PMなんてもっと前だし、案外アメリカの方が性に保守的な国かも知れない。と思ったが、いや待てよ日本で流れている性情報は男性目線のものしかなかった筈だ。
今だってここまで踏み込んで言えてるラジオ番組なんてあるのか?80年からも40年経って、日本の女性の性は置いてかれたままのような気がした。そうでもないのかな、だとよいな。

そう思うと、やはりドクタールースは公平な目線で性に対し発言し続けた故に人気を博したのだ。
勿論、批判にも相当晒されていたが。
日本でいうところの黒柳徹子さんのようなシンボルとして、今も90歳で現役で働いている。

私の祖母も80過ぎまで、現役で働いていた人で、強く逞しくいつも楽しそうだった。60過ぎで祖父を亡くして叔父と二人で小売の酒屋(角打ちみたいなもの)、ホルモン焼き屋、チャンポン屋を経営して、どんぶり勘定の商売ではあったが、祖母の歯に絹着せぬ物言いや返しにユーモアがあるので町では人気があった。

勿論、うちの祖母は庶民でやっていることは全く違うのだが、戦争を経験した女性のパワフルさ、本当に悲しいことは秘密主義なところ、涙をあまり見せず、とにかく笑って楽しくしているというところに共通の魅力を感じ、憧れてやまない。

ふと、自分はそれをやれてないなぁ。
お酒のんでグチグチ文句たれてるしみったれの余裕無くしたおっさんみたいやなと思う。。
あかんやん!このあたりで軌道修正せんと。。

ドクタールースのような、黒柳徹子さんのような、祖母のような、いつでも面白い事に目をキラキラさせている人に弱い。こういう方々をこれからの私の人生の目標とさせていただきます。

つらい事が続いても泣いてては生きていけない。
明日は来る。
死ぬまで生きる。行動しつづけるのみ。
一息ついて笑ってみたら、
たいていのことはなんとかなる。

そう思わせてくれる、いい映画でした。

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