見出し画像

夜の散歩

昨日日記を書き忘れたので、これを昨日の日記とする。
実家に帰ってきた。

両親はもう共に働いていなくて、本当にどこに行くにも2人で仲良く過ごしている。
両親が仲良しってまず幸せなことだと思う。

最近は日に3度犬と散歩に行くこと、庭には畑があって、季節の野菜を育てる父。
毎日の洗濯とお風呂掃除、整理整頓が苦手だけどこまめに掃除機はかけて、父が作った野菜でごはんを3度作る母。
2人の仕事はそのくらいで、あとは最近プリズンブレイクにハマってずっと見てる。
子供たちもひとたりだちしたので、犬をすごーく可愛がってる。

わたしはこの両親のもとに産まれて、とってもしあわせだと思ってる。

決して豊かじゃなかったし、特にお金に関しては苦しかったようで、私は高校卒業してから両親に学費を負担してもらうのが嫌で進学を諦めた。
兄が専門学校に行ってから、苦労する姿を見てたからだ。
特に私はデザインとか、服飾がやりたかったから資格も取れない学校に行ってなんになるのか?と言われた時、何も言い返せなくて諦めて働いた。今思えば大分厳しいことを言う親だと思う。兄は自動車の整備師を目指して資格を取れるわかりやすい専門学校に行ったのも影響していた。
デザインや服飾がやりたいくらいの漠然としたもから、もっと具体的な仕事を説明できなかった自分も良くなかったのかもしれないけど。
バイト先の先輩が、専門学校に行ってもその延長上の職に就くこともしないで、中途半端な人が多かったし、大学進学を決めた子たちも、やりたいこともわからないけどとりあえず進学っていうのが信じられなかった。いい大学にいって、いい企業に勤めるっていう漠然とした感じ。
大学なんて学費も高いし、また4年も勉強は無理だと思った。専門学校を目指していた子達は、今思えば行く必要あるのか?という学校も多くて、私は日曜日にバイト募集のチラシを見るのが好きだったから、その辺もシビアだったのかもしれない。とにかく学費を出してまで勉強することにとても抵抗があった。

話が大分遠回りをしたけど、自分色々決めたのに、親を恨んだりもした時もある。だけど、今はもうとにかく感謝しかない。

犬にかまい過ぎとも思えるあれこれ、あったかい布団だったり、毎日お肉を茹でてあげたり…。きっと私もこうやって手をかけてもらったんだなと思う。
色々有り余る程に、それを当時は当たり前だと思っていた。

夜7時くらいに、犬と両親と私で散歩に出かけた。
父が犬と先を歩いて、母は後ろから懐中電灯で2人を照らして私は母の横を歩いてる。
秋は星が綺麗だよーと母と父がしきりに言うから、みんなで夜空を見上げた。誰も星座とかに詳しくないし、スマホで調べようともしない。それが私の家族。それでいい。私はほとんどずっと上を見てた。星が本当に綺麗だったから。

この地元、この家族無くて今の私は存在しない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?