見出し画像

おしゃれなひと

いまだ、本物のおしゃれ人種には免疫がないわたしだが(オシャレなセレクトショップとか恐ろしすぎて勇気出さないと入れない)、以下の要素を嗅ぎとると心のなかで密かに「おしゃれなひと」認定マークを押している。

サラダにフルーツとかナッツとか入れてくる

わたしの育った家では、サラダといえばツナとかコーンとかポテトサラダとかだったわけですよ。ゆえに自分が大人になっても家ではそれらのサラダをつくって食べていたのだけれど、おしゃれなひとはそうではない。

ルッコラにいちごとか、ピンクグレープフルーツとか、松の実とかくるみとか入れてくる。お店か?ここはお店か?

ピスタチオのジェラートとか食べる

ピスタチオ味のジェラートの存在を知ったのは、イタリア系の友だちがお店で当たり前のように頼んでいる場面に出くわしたときのこと。そのジェラート屋さんには何度も行ったことがあるのに、チョコレートやカシス(だいたいこれを頼む)にしか目が行っていないわたしはその存在にまったく気づいていなかった。ピスタチオ?バーのつまみに出てくるアレ??

以来、数人でスイーツを食べるときに気をつけて見ていると、ピスタチオ味を頼むひとが一定数いるのだ(ちなみにわたし調べによると、海外経験豊富なひとが多い)。その瞬間、おしゃれなひと認定を授けているのは言うまでもない。

左右、別のピアスとかつける

おしゃれなひとって何ですかね、基礎ができてるからパパッと応用しても変なことにならないし、むしろ個性が出て素敵度がアップする感じ。左右別のピアスをつけてイヤーカフとかしてるひとを見ると「出た!」と思ってつい凝視してしまう。

以前、バーニーズニューヨークでピアスを買おうとしときのこと。スタッフさんに「これなんか左右バラバラでつけても素敵ですよ〜」と勧められて、め、めっそうもない、そんなおしゃれなひとみたいなことできません、と思わず心の声をダダ漏れにしてしまったことがある。

自分を「おしゃれなひと」だと思いたいとき、だからわたしがやることと言えば明確だ。持ち寄りパーティーがあれば、いちごと松の実を入れたサラダを用意し、食後にはピスタチオ味のジェラートを頼んで、左右別のピアス、はないにしろ片方だけつけるピアスをそっとつけてみる。誰かにおしゃれだと思われたい、わけではなく、「擬態おしゃれなひと」プレイを楽しむくらいが、性に合っているらしい。

#日記 #エッセイ #おしゃれ

Thank you for reading!