グレーゾーンを受け入れると習慣化のハードルが下がります
「とにかく白黒はっきりさせたい、曖昧なのは絶対に嫌!」
そんな白黒思考(二極思考)は、完璧主義の人に多く見られる考え方と言われていますが、誰でもモヤモヤとスッキリしない状態は気持ちのいいものではないですよね。
なぜ、曖昧な状態に気持ち悪さを感じるのかというと、子供の頃から事あるごとに「◯ か ×」「好き か 嫌い」「できる か できない」など白黒はっきりさせるようにと親や先生から言われ続けた影響が少なからずあるからです。
その結果、正解が少ない大人の世界において
勝つか負けるか
損か得か
敵か味方か
みたいな二極化した判断をしがちになって、人間関係や社会生活において支障が出てしまう・・・なかなか根深い話です。
そこで、大切なのが白黒はっきりさせない状態「グレーゾーン」を受け入れることです。
具体的には
グレーゾーンはネガティブなものではないと知る
白黒思考になったらグレーゾーンを書き出してみる
みんなグレーゾーンを受け入れていることに気づく
以上の3点への理解が必要となります。
グレーゾーンはネガティブなものではないと知る
一般的にグレーゾーンという言葉は、ネガティブなイメージとセットで使われる場合が多いかもしれません。
でも、自分自身との対話や自己評価において、本当にグレーゾーンは否定すべきものでしょうか?
例えば、自分が三日坊主になった原因を振り返ったとき「全部自分のせいだ」と黒判定してしまえば、それで終わった気になりますが、本当にそれでいいのでしょうか?
ちょっと勇気を出して自分のことを客観的に振り返ってみれば、気づくべきグレーゾーンは必ずあります。
やり方が悪ければ修正する
見当違いなことを原因だと思っていたなら別の原因を深掘りする
モチベーションが無かったものはどうせ続かないので、早めにそれに気づけてラッキーと考える
こんな風にグレーゾーンを受け入れられれば、これからの仕事や人間関係においての心の安定度がアップすること間違いなしです。
白黒思考になったらグレーゾーンを書き出してみる
グレーゾーンを受けれるための練習方法として白黒思考になったらパパッとグレーゾーンについて書き出してみることがおすすめです。
書き出すことのメリットは
文字に残そうとすることで、頭の中を整理整頓しやすい
書き出しておけば、後々いつでも見直すことができる
気づきの効果が高い
などが挙げられます。
書き出すときのポイントは
紙とペンを使う(スマホやPC等の使用は避ける)
悩まず手早く(悩むといつもと同じ思考になってしまう)
心のメーターをニュートラルに戻す(思考が極端になっているので落ち着く)
アナログな方法で / パッと浮かんだ直感的なことを / 心穏やかに書き出す。
ぜひ、この3点を意識して、グレーゾーンを書き出してみてください。
みんなグレーゾーンを受け入れていることに気づく
前半でお伝えしたように、グレーゾーン = 悪 ではありません。そして、グレーゾーンを受け入れているのは、決して一部の限られた人ではないということです。
「簡単な仕事でミスを繰り返す自分は社会人失格だ!」と落ち込んでいる社会人1年目の人がいたとします。
もしも白黒思考(二極思考)で判断してしまうと
簡単な仕事/ミスを繰り返す/自分だけ/社会人失格 と黒(ネガティブ)要素しか見つけられずに自己否定に陥る
白黒思考(二極思考)に囚われると、ついつい「自分だけ」「自分ばかり」「自分なんて」と思考が内向きになりがちですが
同期の〇〇さんも同じ気持ち・同じ状況かもしれない
上司の〇〇さんだって1年目はミスをしていただろう
来年入ってくる後輩も最初は苦労するに違いない
といった感じで、少し視野を拡げて想像してみるだけで「みんなもそう(かも)!」と気持ちが楽になるはずです。
こう言ってしまうと、身もふたもないですが、完璧で曖昧さがない人なんて、どこにもいません。
偉人だって、著名人だって、教育者だって、上司だって、友達だって、家族だって、全ての人が白黒はっきりしない曖昧な何かを抱えたまま日々を暮らしているわけです。
そう考えると、一気に気持ちが楽になりませんか?
まとめ
グレーゾーンを受け入れ、完璧主義を手放すことは、習慣化の過程において、とても意味のある行動の変化です。
グレーゾーンはネガティブなものではないと知る
白黒思考になったらグレーゾーンを書き出してみる
みんなグレーゾーンを受け入れていることに気づく
このように、白と黒の間にいる自分を認めて、自分を思いやり&自分にやさしく接するためにも、白黒思考(二極思考)を抜け出し、グレーゾーンを受け入れ楽しむ心の余裕を持つことが大切なんです。
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