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レベル上げが楽しいやつが良い

将棋にハマって約2ヶ月が経過しました。

駒の動きは子供の頃に父親に教えてもらいました。正月に気が向けば、父親や甥っ子と一局、二局指す。人生における私と将棋の付き合いはその程度でした。

棋聖戦挑戦者決定戦からハマって以来、Abemaプレミアム会員に登録し(将棋チャンネルがあり振り返り再生ができる)、家にいる間はほぼAbemaを流し、情報収集に努めました。ハマって1ヶ月で描いたこちらは将棋ファンの先輩からたくさんいいねをいただいて嬉しかったです。

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見るだけでは物足りず、詰め将棋アプリもダウンロードしました。一手詰めは1ヶ月かかってコンプリートし、現在は3手詰めに挑戦中です。運が良いと解けます(つまりほぼお手上げ)。それから、将棋ウォーズというアプリもダウンロードして、毎朝練習対局をしています。レベル「やさしい」には圧勝、レベル「普通」になると勝ったり負けたり。レベル「難しい」にこの前ようやく一勝しました。

私の棋力はドラクエで言うとレベル3くらいです。初めの村からなんとか死なずに隣の町にたどり着けるくらい。(ドラクエをご存知ない方は雰囲気をお楽しみください)


ところで話は変わりますが、私は野球も好きです。こちらは年季が入っていて、小学生時代から延々と野球を見続けてきました。ジャイアンツ戦がある日は父親とチャンネル争いをすることもなく楽しみ(初めて買った野球グッズは斉藤雅樹のシャープペンで我ながら渋すぎる)、高校野球は見られる試合は全部見たし(松井秀喜選手への連続敬遠を生で見た)、「月刊ジャイアンツ」を毎月購入しては野球のルールを解説するコラムを熟読した子供時代でした。高校では当たり前のように野球部のマネージャーをやってスコアも付けられるようになりました。

ドラクエで言うとレベル30くらいでしょうか。フィルダースチョイスが何かを説明できるし、好きなプレーはツーランスクイズです。(野球をご存じでない方は雰囲気をお楽しみください)

ここで言いたいことは、レベルが高い方が楽しみが多いということです。
将棋または野球を観戦して得られる楽しみの単位を仮に「1ホイミ」とします。
レベル3の人が1時間観戦して得られる楽しみが3ホイミとすると、レベル30の人は30ホイミを得ることができます。

野球観戦レベル30の場合、バッテリーの配球を楽しみたいし、1球ごと、打者ごとの守備位置もチェックしたいし、投手の球数と球威とベンチの様子を見ながら継投タイミングも予想したい。あと、そもそも試合前のシートノックから見たい。

野球観戦レベル3だと、ホームラン、タイムリーヒット、三振、ダブルプレーなどのプレーに一喜一憂する感じでしょうか。あと球場飯が美味しい。それがとても楽しいのはレベル30でも同じなので、見るポイントが変わるというよりは解像度が上がるイメージです。


将棋観戦レベル30には達したことがないので実感はありませんが、先輩のコメントなどを拝読すると、どうやら棋士ごとに「棋風」なるものがあるらしいです。うん、さっぱり分からない。
それから重要なこととして、将棋はどちらが優勢かがとても分かりにくいです。一手間違えるだけで形勢が一気に逆転します。しかし、それはプロでも間違えるくらいなので、急に終局して「いま何が起きましたか・・・・・・?」ということも、ままあります。

しかし安心してください。レベル3の私でも楽しめる仕組みが既に整備されています。ネット中継では、コンピューター(AI)でどちらが有利かを示す表示をしてくれ流のです。そして、AIが示す次の最善手も表示してくれます。
棋聖戦第一局では、藤井七段が優勢な中、渡辺三冠が連続王手を仕掛けました。藤井七段の受け手の候補手が表示されるのですが、最善手以外は−98%、つまり正解は一手のみ、という展開が続きました。AIのおかげで、渡辺三冠の凄さ、藤井七段の凄さを肌で感じることができたのです。
解説の方の掛け合いも楽しいです。将棋の解説は、絶対に批判をしません。棋士の良いところ、素晴らしいところをたくさん話してくれるので、聞いているこちらも楽しいです。
タイトル戦ともなると持ち時間が4時間、5時間と長丁場になります。(2日間に及ぶタイトルもあります)10時のおやつ、昼食の紹介など、エンタメとしても楽しめるように番組構成にも工夫が凝らされていて、まったりと見られる楽しい番組になっています。

とはいえ、楽しみ方はレベル30の先輩には到底敵いません。レベルを上げれば上げるほど楽しめる世界であるのは間違いありません。

結局、人生を楽しむには「レベル上げが楽しいやつ」に時間をかけるのが良いのでしょう。
私は野球も将棋も大好きで、よほどの何かがない限り、これからも見続けることは間違いありません。より楽しむには、地道なレベル上げが必要です。どうでもいいことのレベルを上げても仕方ない。好きなこと、楽しいことに時間をかけて、楽しみながらいつの間にかレベルが上がっていくことを選んでいきたいものです。

趣味としてでも、仕事としてでも良いけれども、「人に自慢できるから」とか「お金が稼げるから」と言った「他者目線」の理由でやるのではなくて、「私が楽しいから!」という理由でやることをどんどん増やしていきたい。そして「好き」を存分に語って生きたいと思います。そして、誰もが「レベル上げが楽しいやつ」を楽しむ世の中になったら素敵だな、と思います。

皆さんの「レベル上げが楽しいやつ」はどんなことですか?(良かったらコメント欄にどうぞ!)

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